犬の散歩を適当にすると…愛犬にどんな悪影響がある?3つのリスクや思いがけないトラブルも
犬の散歩を適当にするリスク
毎日している犬の散歩を適当にしてしまうと、思わぬリスクが発生する可能性があります。その理由は、犬の「散歩」には、犬の体と心の健康を守りつつ維持する役割があるからです。
パンデミックによって日々の行動が制限されたり、自宅から出ることができなくなってしまったりしたことが、みなさんの経験にもあるかと思います。
外に出ることができず、体を動かすことができず、仕事に行くことも人に会うこともできず、肉体的にも精神的にも苦しい経験だったのではないでしょうか。犬の散歩を適当にすることには、同じようなことが言えます。
犬の散歩を適当にすることで、愛犬がどのようなリスクを負うことになるのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
1.社会化不足の影響を受ける
犬の散歩を適当にすると、社会化不足の影響を受けるリスクがあります。
「社会化」とは、犬が様々な刺激に対しても、対応してストレスを受け止めながら生きるための学びをする期間のことを言います。
散歩中、他人や他犬とすれ違います。刺激を受けると、唸ったり吠えたり、威嚇することがあります。社会化が進むことで刺激に慣れると、他人や他犬を気にせず歩けますし、スキンシップやコミュニケーションも可能になります。
犬が車やバイクを怖がるのは、エンジン音や振動に刺激を受けるからです。散歩をすることで、刺激を受けることに慣れれば、ストレスなく安全に歩くことができるようになります。
外の世界に出ると、山ほどの刺激を受けます。トリミングサロンや動物病院に行くためにも外に出なければなりません。刺激を受ける度にパニックを起こしていては、人間社会では生きていけないのです。
2.本能的な行動ができず欲求不満になる
犬の散歩を適当にすると、本能的な行動ができず欲求不満になるリスクがあります。
犬が散歩中に他人や他犬とスキンシップやコミュニケーションをするのは、本能による行動です。飼い主や家族以外の他人や他犬との交流は、犬を「嬉しい」「楽しい」「幸せ」という気持ちにさせてくれます。
犬が散歩中に地面のニオイを嗅いで回るのは、本能による行動で、生きる上での楽しみのひとつです。情報を収集し、分析することに集中力や頭脳を使い、同時にストレスを発散させる意味があります。
これらの本能的な行動が十分に行えないとき、犬は欲求不満になることがあります。お留守番中のイタズラやお漏らし、家具や物を破壊するなどの問題行動の原因になることがあります。
3.脱走・迷子・行方不明・交通事故
犬の散歩を適当にすると、脱走・迷子・行方不明・交通事故のリスクがあります。
朝も夕方も散歩に行ったが適当だった…。そんな日は、散歩の時間以外にも外に出たがることがあります。朝夕の適当な散歩だけでは満たされなかったのです。「外に出たい!散歩に行きたい!」と、吠えて要求することはないでしょうか。
その結果、どうしても外に出て行きたい犬が、ちょっと玄関を開けた隙に出て行ってしまった、などの行動を起こしてしまうことがあります。
夜間の脱走は捜索も難しくなります。迷子や行方不明になることがあります。交通事故に遭ってしまう犬もいます。
まとめ
犬の散歩を適当にするリスクを3つ解説しました。
- 社会化不足の影響を受ける
- 本能的な行動ができず欲求不満になる
- 脱走迷子行方不明交通事故
「散歩が適当になる」とは、愛犬にとって散歩が不十分である、ということです。体を動かしたい、ニオイを嗅いで回りたい、他人や他犬とコミュニケーションしたいなど、犬の本能的な欲求を満たしてあげられないということです。
朝は忙しいですよね。子供たちを学校に送りだしたり、自分は仕事に行く身支度をしたり、寝坊してしまった日はとくに愛犬の散歩が適当になりがちです。
適当な散歩が毎日続くと犬はストレスを受け、欲求不満になります。朝は無理でも、夕方や夜だけでも構いません。
飼い主として、愛犬を満足させてあげられるだけの散歩の時間と体力の確保ができるように日々心がけましょう。
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