犬に『知育トイ』を与えるメリット6選 目的に合った選び方のコツとは?
犬に「知育トイ」を与えるメリット
犬も室内飼いが増えてきた昨今、家の中でも遊べるようなおもちゃがたくさん開発されています。そんな中でも「知育トイ」と呼ばれるおもちゃが人気を集めています。
そこで今回は、犬に「知育トイ」を与えるメリットについて解説します。今まで手を出せていない飼い主さんも、ぜひ愛犬のためにも参考にしてみてくださいね。
1.室内で遊べる
近年は異常気象で天気が不安定になりがちですよね。夏はアスファルトが夜でも熱くなって散歩に行きづらかったり、他の季節でも突然の豪雨や大雪などもあり、おだやかな散歩日和はかなり減ってきた印象です。
しかしそんな悪天候の日でも、「知育トイ」があれば狭い室内で遊ぶことができます。
ストレス発散できるほど体を動かせる、ということではありませんが、普段と違う遊び方ができるので、犬にとっては良い気分転換になります。
2.脳を鍛えられる
知育トイは、前もって人間がそれを使っておやつを隠し、犬が口や前足を使って隠されたおやつを探し出すおもちゃです。嗅覚を使って考えるという作業は、人間が頭を使うのと同じくらい疲れる作業です。
シニア犬が知育トイを使うと脳が活性化され、認知症予防になると言われています。普段とは違う刺激を受けることで、健康にも繋がります。
3.集中力がつく
嗅覚を使っておやつの場所を見つけ、更に取り出し方を考えるには集中力が必要です。犬の集中力は人間より短く、「長くても15分」といわれています。
「オスワリ」や「マテ」などの指示を出しても効かない、落ち着きのない犬はたくさんいるでしょう。そんな犬には、知育トイを使って一度集中させてみることをおすすめします。
4.早食い防止、ダイエットになる
知育トイは、小さいおやつやフードを使います。これらを探しながら少しずつ食べることになるので、早食いの癖がある犬でもゆっくり食事ができます。
早食いは満足感が得られない、お腹にガスが溜まりやすいなどのデメリットがあります。大型犬に多い胃捻転の原因でもあるので、やめさせるべきです。
肥満の犬も少量の食べ物を時間をかけて食べることができ、満足感が得られます。ドライフードならおもちゃの中に入れられるので、ごはんのときに使っても良いでしょう。
5.イタズラが減る
留守番中に部屋の中の物をかじったり、荒らすようなイタズラをしてしまう犬は多いです。そのようなことをしてしまう犬のほとんどは、「寂しいから」「暇だから」が理由です。
そのような犬への対策には、「仕事を与える」のが一番です。
知育トイを与えて遊んでおいてもらうことで、犬の気分が紛れ、イタズラをする確率が減ります。
6.飼い主と犬のコミュニケーションがとりやすくなる
知育トイには、犬と飼い主が一緒に遊ぶものが多いです。最初は犬に使い方を教えることになるので、自然とコミュニケーションがとれます。
上手くできたら飼い主に褒められ、犬はとても嬉しい気分になります。何かひとつ成功体験があると犬は自信がつきます。
褒められることが増えると犬は(飼い主についていこう!)という気持ちになり、言うことをよくきく良い犬になるでしょう。
知育トイの選び方
知育トイにはボール型のものやカーペット状のものなどがあります。目的や犬の大きさによって上手く使い分けてください。
早食い防止には時間のかかるおもちゃを
犬のおもちゃとして有名なコングや穴の開いたボールも、中におやつやフードを詰めれば知育トイになります。前足で転がすとおやつが出てきて、食べられるという仕組みです。
犬も理解しやすいのですが、ものによってはすぐに中身が出てきてしまい、短時間でおやつを食べ終わってしまいます。
早食いやダイエット中の犬はゆっくり食べる必要があるので、時間のかかる知育トイがおすすめです。
大きい犬には小さな部品のものはNG
知育トイには、プラスチック製や木製のパズルのようなものにおやつを隠し、犬が口や手で部品を動かして見つける、というものもあります。
中型・大型犬は、これらの部品を咥えて誤飲する危険性があるので避けた方が良いでしょう。小型犬の場合でも、部品をかじって破片を誤飲することがあるので油断は禁物です。
また、留守番中に知育トイをやらせることもありますが、その場合はなるべく短時間の留守番に限定することをおすすめします。(うちの子は誤飲しそうだな)と感じたら、留守番中の使用は避けましょう。
まとめ
今回は、犬に「知育トイ」を与えるメリットについて解説しました。
犬に「知育トイ」を与えるメリットはたくさんありますが、犬自身がその使い方を理解できなければ意味がありません。そのため、まずは犬に使い方を教える作業が発生する場合もあることに注意する必要があります。
また、愛犬に使い方を教えるだけではなく、上手に使えるようになったらたくさん褒めてあげましょう。飼い主さんに褒められることで、犬は嬉しい、楽しいと感じられます。犬だけで遊べるものもありますが、なるべく一緒に遊んであげて、たくさん褒めてあげましょう。
また、室内で遊んだから散歩に行かなくて良い、というわけではありません。
時間があるときには必ず散歩に行き、室内ではできないような遊びや運動をして、ストレス発散や体力作りをしながら楽しませてあげられるとよいですね。
■関連記事
・「愛情を受けている犬」と「愛情不足な犬」の違い
・飼い主から愛されている犬の特徴5選
・愛犬が早死にする可能性も…今すぐにやめたい5つの飼い方
・犬が寒いと感じる温度は何度?秋冬の適切な温度や対策方法について
・子犬が『構ってほしくて』とった行動…兄弟のかわいすぎる光景に83万再生の大反響 優しいお兄ちゃんの反応にも癒される