犬におやつを与えすぎる危険性…4つの悪影響やダメな理由、1日に与えてもいい適切な量とは?
おやつの与えすぎによる悪影響とダメな理由
愛犬の可愛さのあまり、ついついおやつを与えてしまう飼い主さんは少なくありません。しかし、おやつを与え過ぎると、愛犬にさまざまな悪影響が及んでしまいます。
そこで今回は、犬におやつを与え過ぎると考えられる悪影響について解説します。おやつを与え過ぎてはダメな理由や、与えてもいい適切な量等についても一緒に考えてみましょう。
1.肥満
おやつの与えすぎによる一番の悪影響は、「肥満」です。犬もわたしたちと同様、肥満は万病の元です。
犬が肥満になってしまうと、以下のような病気を引き起こすリスクが高まります。
- 心臓疾患
- ガン
- 糖尿病
- 関節障害
考えるだけで恐ろしいですよね。
大切な愛犬の健康管理は、飼い主さんの大切な責務です。『犬は満腹中枢がない』といわれていますので、与えれば与えるだけ食べてしまいます。一人が与える量は少なくても、もし同居の家族全員が与えていたら、明らかに過剰摂取です。
愛犬の丸くてコロコロとした姿はとても可愛らしいですが、なによりも愛犬の健康・長寿が一番大切なのではないでしょうか。だとしたら、今のおやつの量が本当に適切か、今一度確認する必要があります。
2.肝臓障害
犬のおやつには「美味しい」と感じるよう発色剤や防腐剤などの添加物が含まれていることが多いです。加えて、高カロリー・高脂肪なので、おやつは犬にとって食べ過ぎとなってしまうことがほとんどです。
また、人も犬も、添加物の過剰摂取が体調不良の原因となることに変わりはありません。摂取量や体質の個体差はありますが、添加物の過剰摂取は肝臓の機能に負担をかけてしまう恐れがあります。
肝臓は「沈黙の臓器」とも言われていますし、そもそも犬は肝臓の不調を言葉では教えてくれません。人間の目に分かる程症状があらわれるころには、すでに手遅れになっているほどに病状が進行している危険性も考えられます。
3.偏食癖がつく
犬は、味の濃いものを美味しいと感じます。人間の食べ物でもその危険性があるのと同様に、犬用おやつを食べて美味しさを知ってしまうと、ドッグフードを食べるのを拒む子も意外に多くいます。
とはいえ、そのままおやつばかりを食べていると、栄養過多もしくは必要な栄養素が不足してしまいます。
若く元気なときはそれでも良いですが、そのような偏食を続けていると、年を重ねるとどこかしら体の不調も出てくるでしょう。病気によっては食事内容を制限されるかもしれません。
偏食癖があると療養食を受け入れてくれないため、愛犬の寿命を縮めてしまうことにもなりかねないのです。
4.アレルギーを発症
犬用おやつに多くあるクッキーやボーロには、小麦粉が使われていることが少なくありません。この小麦粉は、犬がアレルギーを引き起こしやすい食材なのです。
小麦に含まれるグルテンは、犬が消化しにくい成分であり、摂取し続けることでアレルギーを誘発してしまう可能性があります。主食となるフードにも使用されることが多いので、思っている以上に摂取しているのです。
皮膚に赤みがあったり、異常に痒がったりしている場合は要注意のサインです。肥満によっても皮膚機能が低下し、アレルギー反応を示すこともあります。
1日に与えて良い適切な量
おやつはあくまで嗜好品ですので、1日に与えるフードの「10%」程度に留めましょう。例えば、1日150gのフードを摂取している場合はおやつは15gが目安となります。
また、1日におやつを与えた分を、フードの量から差し引くことを忘れないようにしましょう。1日に数種類のおやつを与える場合は、その合計がフードの10%を超えないよう調整が必要です。
さらに、おやつの摂取量を決めるフードの量も、今一度確認することをおすすめします。商品パッケージに目安となるグラム数は記載されていますが、体重や体型、年齢や健康状態によって変わってきます。かかりつけの獣医師に相談してみると良いですね。
まとめ
おやつは犬にとってご褒美やコミュニケーションツールとして有効であり、飼い主さんの手から与えることが多いので、スキンシップの一環としてもおすすめです。
おやつを与えること自体は決して悪いことではありません。大事なのは、おやつの内容を吟味し、適正量を守って与えることなのです。
犬は質より量を重視するので、小さくして与える回数を増やしてあげてください。愛犬の満足感が違うはずですよ。
犬のおやつを上手く取り入れて、愛犬と共に健康な生活を送りましょう。
■関連記事
・犬が好きな色って?落ち着く色や見えづらい色まで
・家族の中で「犬が一番好きな人」を見極める方法とは?
・犬を飼う前に考えてほしい「飼い主に必要な12の条件」
・犬は再会を毎回喜んでくれている!きちんと触れて応えてあげよう
・犬に依存してしまう人が持つ5つの特徴