犬の『目線』でわかる心理5選 飼い主をジッと見つめるワケとは?何もない場所を見るのにも理由はあるの?
犬の「目線」でわかる心理
犬が飼い主を見つめたり、あるいは目を逸らしたり、その日によっては何もない場所を見つめていたり…。愛犬の「目線」が気になる瞬間は、日常的にありますよね。
実際その目線の先には、犬からの重要メッセージが隠されていることがあります。会話はできなくても、目線の指し示す方向を確認する事で、愛犬とのコミュニケーションがより豊かになる場合も。
そこで今回は、犬の「目線」でわかる心理について解説します。普段から「うちの子は何を考えているの?」と気になっている飼い主さんは、ぜひ愛犬の心理を探るヒントにしてみてくださいね。
1.大好きだよ♡
犬が飼い主をじっと見つめる行動には、愛情や信頼という気持ちが含まれていることが多いです。
そもそも犬は、目を合わせる行動を嫌う傾向があり、動物にとっては威嚇する意味として捉えられます。そのため、犬がわざわざアイコンタクトを取ってくれるのは、絶対に攻撃してこないという信頼関係で結ばれているからこそでもあります。
また、「飼い主さんの行動を見逃したくない」という犬の忠誠心や、深い関心も含まれているでしょう。
さらに、お互いが見つめ合うと「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが脳内に分泌されるとも言われています。これは飼い主と犬どちらにも分泌されるとされており、お互いが幸せな気持ちに包まれ、不安やストレスを軽減させるといった効果も研究で明らかにされています。
愛犬からの目線を感じたら、ぜひそっと優しく見つめ返してあげてください。今までよりも一層、お互いの絆を深めることができるでしょう。
2.遊びたい、ご飯が欲しい
犬が何か言いたそうに見つめてくるのは、「遊びたい」「ごはんがほしい」というような、何かを期待していることが多いです。飼い主をじっと上目遣いで見つめてくる仕草が特徴的ですよね。
見つめながらお座りをしたり、前足で「ねえねえ」と飼い主にアプローチしたりなど、上目遣いにプラスされる行動は、犬によって異なります。
そんな犬の目線での要求行動を見て、「なんてあざといんだろう」と感じる飼い主さんも多いことでしょう。そして、つい犬の要求に応えてしまう方もいますよね。
ただし、一度でも愛犬の要求に安易に応じてしまうと、わがままな行動が増してしまう可能性があります。問題行動を助長させないためにも、必要以上の要求には応じないよう心がけましょう。
3.人間には見えない何かが気になる
何もない場所をじっと見つめている犬の姿を見かけると、「どうしたの?」と気になりますよね。(もしかして、お化けでもいるのでは…)などと不安になる方もいるでしょう。
急に吠え出す犬もいるかと思いますが、その犬の視線の先には人間には見えない虫や動物の声など、何かしらが存在しています。犬は優れた聴覚や嗅覚を持っているので、人間の目では確認できない何らかの情報をいち早くキャッチしているのです。
また、イギリスの生物学者の研究によると、犬には紫外線が見えているらしいそうです。そん研究によると、紫外線だけでなく電磁波も感じ取りやすいともされているので、愛犬の不思議な行動が気になる際にはその可能性を考えてみても良いかもしれませんね。
4.不安、緊張、嫌悪
犬が相手の目を見る行動の中には、不安や緊張といった心理を含むこともあります。しっぽや耳は垂れ下がり、どこか困惑した表情を見せているのが特徴です。
また、犬は飼い主に対して「やめてほしい」という心理から、じっと見つめてくることもあります。それがしつけトレーニング中であるならば、その犬の目線がやめ時の合図となるでしょう。
逆に犬が目をそらす場合は、「見ないでほしい」といった気持ちが含まれています。もともと犬は目を合わせることにストレスを感じやすいので、目線をそらす際にはそっとしておいてあげましょう。
5.警戒
急に犬がどこか一点を見つめるのは、何かに警戒しているケースが多いです。散歩中なら、向こうからやってくる犬や人を警戒しています。
どこか遠くを見ているなら、雷やサイレン音などを聞き取ったのかもしれません。警戒しているときの犬は、しっぽをピンと立たせるか、小刻みに揺らしています。
自分にとって危険な相手が近づいてくると、体高を低くしたり、後ずさりしたりしながら、身の安全を確保しようと行動します。唸り声を上げ始めたらその場所を速やかに去り、犬が落ち着く環境を確保してあげてください。
まとめ
今回紹介したように、犬の「目線」でさまざまな心理が分かります。愛犬の「目線」が気になったら、そのときの心理について考えて対応してあげましょう。そうすることで、これまで以上に愛犬との絆を深めることができます。
そして、犬の目線の心理を知ることで、愛犬のその先の行動まで予測できることがあります。そっとしておいて平気なケースもありますが、警戒心が含まれる場合は速やかに対処してあげてください。
愛犬とアイコンタクトを取るとお互いが幸せな気持ちになれるので、ほど良い関係を築きながら積極的にコミュニケーションを深めていきましょう。
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