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過去に何度か下記のような経験をすることで、犬はチャイムが鳴ると不審者を追い払うために吠え続けるようになることがあります。
チャイムが鳴る → 不審者が現れる → 吠える → 不審者がいなくなる
<チャイムが鳴っても吠えないようにするためのしつけ方の例>
チャイムが鳴って犬が吠え始めたら、下記の行動を行うことで「落ち着いて静かにすると良いことがあり、不審者もいなくなる」と教えます。
1.チャイムが鳴って犬が吠え始める
2.指示を出し犬を落ち着かせる
3.吠えるのをやめて落ち着いたらすぐに褒めてご褒美を与える
4.来客者を迎える(また吠え始めたら2、3を行う)
5.愛犬が静かにしている時に来客に帰宅してもらう
犬を落ち着かせるための手段は、愛犬に合わせて「ハウス」「オスワリ」「マテ」などの指示を出して落ち着かせます。協力者に来客者役を引き受けてもらい、繰り返し学習しましょう。
注意していただきたいのが、しつけには報酬系回路を多用するという点です。犬の場合、報酬系神経回路は80%以上、嫌悪系神経回路は20%以下だといわれています。つまり、叱るよりも褒めることを中心にしたしつけ方の方が効果的なのです。
そのためには、問題行動を起こす原因の排除や、良い行動への誘導などで、できるだけ「問題行動をさせない」工夫をすることです。その上で、良い行動をしたら褒めましょう。
犬に対して褒めるしつけを実践する場合、「良いこと」と「悪いこと」、「褒めること」と「甘やかすこと」を混同しないようにしつけましょう。
甘やかしても犬は人間社会のルールを学べず、かえって問題行動を助長してしまうだけです。
犬の思考回路を理解し、モチベーションをうまく引き出しながら、褒める機会を増やし、「良いこと」と「悪いこと」を上手に理解・学習させましょう。