寒い季節の犬の散歩でやるべき『防寒対策』3つ! 寒さに弱い犬種は必ず暖かくする工夫を!
寒い季節の犬の散歩でやるべき「防寒対策」
犬は元々『寒さに強い』と言われがちですが、必ずしもすべての犬が寒さに強いわけではありません。また、外気温が10度を下回ると、日本で暮らす家庭犬の大半は「寒い」と感じるものです。
北極圏でそり犬として働く犬などは、寒さへの耐性が非常に高く、氷点下の中でも活動することができます。しかし、日本のような気候で、さらに室内で暮らしているとなれば、寒さへの耐性はあまり高くなく、洋服を着ている状態の人間とほぼ同程度の感覚を持っていると考えられます。
そのため、冬は当然寒いと感じますし、寒さが原因で怪我や病気を発症することもあります。特に、体が未熟な子犬や体温調整機能や筋力が衰えている老犬は、十分な寒さ対策をしなくてはなりません。
また、健康な成犬であっても保温性の高い下毛(アンダーコート)を持たないシングルコートの犬や暑い地域が原産の犬は、寒さへの耐性が低いと考えられています。
具体的には、チワワ、トイ・プードル、パピヨン、シーズー、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ピンシャー、ダルメシアンなどが挙げられます。
これらの犬は特に注意しながら、気温が下がってきたら愛犬が寒がっていないか、仕草や行動をきちんと確認してあげる必要がありますし、散歩の際には正しい防寒対策をしてあげなくてはなりません。
1.洋服を着させる
犬の防寒対策として、手軽でありながら効果的なものは、やはり洋服を着させるということでしょう。犬は豊かな被毛を持っていますが、皮膚が人間に比べて薄いため、しっかりと守ってあげることが大切です。
被毛の中に体温であたためられた空気をしっかりと維持しておけるように、散歩をするときには風邪を通さない素材の洋服などを着させるといいでしょう。
また、非常に気温が低い時期の雨上がりや雪が積もっているときの散歩では、足の裏や指が凍傷を起こさないように靴を利用するのもおすすめです。
特に雪が多い地域ではアスファルトの上などに、路面凍結を防ぐために塩化カルシウムを含んだ融雪剤が撒かれていることがあります。これに長く触れたり舐めてしまったりすると、皮膚炎や中毒症状を引き起こすことがあるので、注意しましょう。
2.天気や時間帯を考慮する
夏の散歩は日の高い時間に行かないようにしている、という飼い主さんは多いでしょう。気温が高いですし、アスファルトが焼けるように熱くなっているからです。
それと同様に、寒い季節の散歩も時間帯や天候を考慮して、出かけるタイミングを決めるといいでしょう。太陽がしっかりのぼっている時間に出るようにしたり、あまりにも天気が荒れているときは控えたりと、ルーティーンにせず飼い主さんがその都度判断するようにしてください。
日が落ちると一気に寒さが増しますし、朝早くや深夜は路面が凍結していて肉球に負担がかかることもあります。
もちろん、飼い主さんの生活スタイルで、それらの時間にしか散歩ができない場合もあると思います。その場合は洋服や靴などを上手に利用しましょう。
3.室温を上げすぎない
急激な気温の変化は、体に大きな負担を与えます。あたたかな室内から突然凍えるような寒さの屋外に出ると、全身がこわばって怪我をしてしまったり、血圧の変化によって心筋梗塞や脳卒中のような症状を起こしたりすることもあります。
そのため、室内の温度をあまり上げすぎないようにしておくことも大切です。
なかには、半袖や薄い長袖で快適に過ごせるほど部屋を暖めている家庭もありますが、そのような状況は犬の寒さへの耐性を低くし、体に負担をかける原因となるので、温度設定は適温にしておきましょう。
また、散歩の前に玄関や廊下で少し過ごさせたり、外に出る前に厚手の洋服を着させたりして、温度変化を緩やかにするように工夫してください。また、全身を軽くマッサージして、筋肉や関節への負担を軽減することも大切です。
まとめ
この記事では、寒い季節の犬の散歩でやるべき「防寒対策」について紹介しました。
寒さに強いと言われている犬ですが、やはり「寒いものは寒い」のです。なかには、洋服を着ている人間以上に寒さに弱い犬もいるということを知っておいてください。
また、「寒いから」という理由で散歩にいかなくなってしまう飼い主さんもいますが、しっかりと運動をして筋力を維持することも必要です。筋肉量が不足していると、体があたたまりにくいため余計に寒さを感じてしまいます。
急な激しい運動は関節を痛める原因となるので、寒い季節はゆっくりじっくり愛犬との散歩を楽しんでください。
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