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個人経営のレストランなどで食事をする際、最初のオーダーを済ませたあとにすぐメニューを下げられてしまった経験、ありませんか?
多くの人が経験したことがありそうな、そんなシチュエーションについての投稿が、Xで話題を集めています。
Xユーザーの「俺の両手は機関銃」さんが先日投稿したのは、下記の文章。
「ご飯屋さんでオーダー後すぐにメニュー表を下げられると寂しい、もっとずっと眺めさせて」
筆者も何度となく同じ経験をしたことがあります。
一通りお腹を満たす量は頼んだし、追加注文をしない可能性の方が高いのですが、なんとなく「まだ見たい」という気持ち。嫌だったり困ったりするわけではないですが、歓迎というわけでもない。慣れた動作で手元からメニューが回収されていると、ちょっともどかしい感じがある。
あれはどういう感情なのだろう、とぼんやり思ってきましたが、俺の両手は機関銃さんの「寂しい」という一言を目にして、腑に落ちました。たしかにあのときに抱く感情は「寂しい」かもしれません。
俺の両手は機関銃さんの投稿は、短いながらも多くの人の共感を呼び、7000件のリポストと10万件のいいねを獲得しています。
ところでふと気になったのは「もし追加注文をしたくなったら?」ということ。俺の両手は機関銃さんにうかがってみると「基本的には諦めて退店します」との返答が。
「再度メニューを持ってきてもらって、頼みたいものがなかった場合に気まずいし申し訳ないので」(俺の両手は機関銃さん)
これもめちゃくちゃわかります。ただ筆者の場合は「気まずくなるのが嫌なので、頼みたいものがなかったら、無理やり頼みたいものを作って頼む」タイプ。再度メニューをもらったあとで「やっぱいいや」とすっぱり席を立てる人がとても羨ましいです。
この手の思考回路をしている身として、最近ありがたく思うのが、モバイル・タッチパネル式の注文。テーブルに常に置いてあるので、メニューを下げられる心配がなく、店員さんに気を遣う必要もあまりなく、初回注文も追加注文もさくっとこなせて嬉しいです。
俺の両手は機関銃さんもそうした新しいタイプのメニューには一定の理解を示しつつ「旅先などでは、その土地のメニューに店員さんのコメントが載っていたりデザインなどを見るのも楽しいので、そういった紙のメニューブックを眺めたいなとは思います」と、紙ならではの良さも明かしてくれました。
これも……分かるんだよなあ……。メニューの装丁や、店側の一言コメント、可愛いイラストなど、メニュー表のメニュー以外の部分を、食事を待つ間に眺めるのも、外で食事をするときの1つの楽しみですよね。
ただ飲食店側がメニュー表を下げるのもそれなりに理由があります。筆者が学生時代に働いていたお店の場合は主に「メニュー数がテーブル数より少ない」「テーブルが小さいのでスペースを作りたい」「オーダー聞き済みかどうかの目印」といった理由から、メニュー表を下げていました。
このことを俺の両手は機関銃さんに伝えてみたところ、そうした裏事情については把握しつつも「それでも寂しいなぁ」というのが本音だと話してくれました。
ただメニューを下げる理由として、引用リポストで「置いたままだとメニューを汚されるから下げている」などの意見ももらったとのことで、「なら仕方ないかなぁと思いました」と複雑な心境を吐露しています。
そうした意見を踏まえて「テーブルの天板がガラスになっていてその下にメニューの紙が差し込まれていたりすれば汚される心配もなさそうかな」などとベストな回避策に思いを巡らせたそうです。
ただ、テーブルとテーブルカバーに挟まれているタイプのメニューだと、テーブルがお皿で埋まったときに見づらいんですよね。
誰もが気兼ねなくメニューをじっくり眺めることができるようになる日が、いつか来るといいなあ……。
<記事化協力>
「俺の両手は機関銃」さん(@odsk0926)
※見出し画像はイメージです。(PhotoACより)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025060908.html