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さまざまな「罰ゲーム」が体験できる展示会、その名も「罰ゲーム展」が11月23日と24日に東京・目黒で開催されます。
会場では「罰スタッフ」から「タライ落とし」「空手キック」「激辛ドリンク」などの罰ゲームを食らうことができるほか、会場内で販売される「罰コイン」を使用して自ら罰ゲームを執行することも可能です。
イベントを主催するのは、山本渉さん、小栗俊太朗さん、青木たつやさんの3人で結成されたイベント企画サークル「HOT」。「本当に、面白い、体験型イベント」の頭文字を取り、今年夏に立ち上げられました。
「HOT」の山本さんいわく、かねてから「体験を展示するというアイデアに関心を持っており、「体験したことがなく、かつ刺激的なもの」として「罰ゲームの『展示会』」を開こうと思い立ったのだそう。たしかに罰ゲームを一種のインスタレーションとして捉える試みは、ありそうで無かったかもしれません。
現在予定されている“体験型罰ゲーム”は、「タライ落とし」「空手キック」「ケツバット」「激辛ドリンク」「電流」など5種類。他にも「羞恥系罰ゲーム」「周遊型罰ゲーム」など、身体的な刺激を伴わない罰ゲームも多数予定されています。
罰ゲームの執行役を務めるのは、「罰スタッフ」と呼ばれる専門の人々。スーツに仮面を被った姿をしており、その素性については「罰を受ける覚悟がある奇妙な人間たち」ということしか明かされていません。
参加者は、会場内に待機する「罰スタッフ」から自由に罰ゲームを受けられるほか、会場内で販売される「罰コイン」を使用することで、「罰スタッフ」に罰ゲームを執行することができます。
「(罰スタッフの)中の人たちとは、『何回くらい(参加者からの罰ゲームに)耐えられるかな?』など、打ち合わせを重ねています。当たり前ですが、生きているうちにそんなことをしたことないので、今、怯えながら本番の日を待っています」(山本さん)
「罰コイン」は、会場内で現金購入するシステム。「罰スタッフ」へのチップの意味合いもあるそうで、「お気に入りのスタッフを見つけたら、どんどん罰を食らわせてあげてください」と山本さんは語っていました。
会場では、体験アトラクションの他にも、「罰ゲーム展」の名前にふさわしい展示物が目白押しです。
「100年前の罰ゲーム」という展示では、「HOT」のメンバーが独自に調査した、100年前に実際に行われていた罰ゲームの数々を見ることができるそう。「現代の価値観では理解し難いものを多数ご紹介できそうです」と、山本さんは胸を張ります。
「セルフ罰ゲーム」は、来場者が自分で自分に罰を与えて楽しめるコーナー。「絶対に変顔ができるアイテム」のほか、どこまで痛みに耐えられるかを試せるアイテムなども用意されているということです。
さらに「オリジナル罰ゲーム発明コーナー」では、会場に用意された「オリジナル罰ゲーム発明機」によって、来場者が新たな罰ゲームを“発明”することが可能。山本さんいわく、「実際に実行されるかは、良識にお任せいたします」とのことなので、使い方によっては相当な事態を引き起こしそうです。自分の敵は自分自身……。
どれから手をつけようか、よりどりみどりで迷ってしまいそうな今回の「罰ゲーム」展ですが、「罰ゲームそのもの以上に、今回は会場全体を満たす奇妙な空気を体験してほしい」と山本さん。
「『展示会』という、ある種の静けさを伴う空間の中で、さまざまな罰ゲームがひっそりと行われているという“奇妙なエレガントさ”を感じていただければ幸いです」と語っていました。
「罰ゲーム展」は、11月23日と24日、目黒の「CLEO studio」にて開催。両日ともに14時から18時30分まで、30分刻みの入場チケットが、販売サイト「TIGET」にて各回2500円で発売されています。
<記事化協力>
イベント企画サークル「HOT」(@hor_event)
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024111504.html