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夏といえば、キャンプやバーベキューなど、屋外でのアクティビティが活発になる季節。そんなシーンにぴったりな屋外専用カードゲームを本田技研工業株式会社が開発しました。その名も「OuTDooR Hunting Card」by VEZEL(以下、本ゲーム)。
今回メディア向けキット(一般商品と同じものですが、メディア向けに提供される商品のことです)をいただいたので、夏休み真っ最中の子どもたちと一緒に遊んでみたいと思います。
本ゲームは公園やキャンプ場、海、山などの豊かな自然を感じられる屋外で遊ぶことを想定したゲーム。コンパクトSUV「VEZEL(ヴェゼル)」のカタログから、車の特長や世界観を表す形容詞を抜き出した「VEZELワード」(30枚)と、自然や人を表す名詞の「アウトドアワード」(15枚)の2種類のカードを使います。
ゲーム開始時にプレイヤーはそれぞれ1枚ずつ引き、その中から組み合わせをひとつ選び、参加者全員が同じお題に臨みます。
5分程度の制限時間を設けた上でその組み合わせに適したアイテムを、近くの自然の中から探し出しスマホで撮影、場合によっては現物を持参し、再度集合。全員がそろったら、見つけたものとそれがお題にぴったりだと思う理由を1人ずつ発表し、お題に最もマッチしていると思う人を「せーの」で指さし投票、最多得票の人が1ポイントを獲得します。
これを繰り返し、いちばん早く3ポイントを獲得した人が優勝。もちろん制限時間や優勝条件などは適宜変更OKで、参加者同士で自由に設定できます。自然を楽しみながら、参加者同士のコミュニケーションが生まれるカードゲームとなっています。
今回このゲームにチャレンジするのは、筆者と小学6年生、小学3年生の娘2人。あらかじめ簡単にルールを説明した上で、自宅近くの公園に足を運び、実際に遊んでみることにしました。
なお、本来は参加者全員が同じお題に臨む形となりますが、今回は短時間で色んな組み合わせが体験できたらと思い、それぞれが引いたお題を見つけてくる、というルールに。
緑の「VEZELワード」と青の「アウトドアワード」を1枚ずつ引くと、筆者は「上質さと楽しさに磨きをかけた」「石」、長女は「ストレスから自由になれる」「景色」、次女が「心を掴んで離さない」「アイテム」という組み合わせとなりました。自分が難しいのはもとより、子どもたちもいったいどんな解釈をするのやら……。
5分後、再集合して写真を見せ合うと、筆者は「ちょっとつるつるした石」、長女は「公園の木と空」、次女は「自動販売機」を写してきました。なるほど、これはなかなかに面白い発想!なお「どうしてこの写真を撮ったのか?」というプチプレゼンを行うと、採点に際してより理解を深められます。
全員が見せ終わったところで、「せーの」で指さし投票を行うと……最初のゲームの勝者は長女に。ここまでの手順を1セットとし、これを繰り返して最終的な獲得ポイントを競い合います。
続く2ゲーム目は筆者が「細やかな凹凸を持つ」「花」、長女が「自分らしく心躍る」「葉」、次女が「使い勝手のいい」「枝」のカードを引きました。
夏に咲く良い感じの花を公園内で見つけられず大苦戦。ここでは文字通りちょうど良さげな棒を見つけてきた次女が勝利しました。ゲームが始まる前は「子どもたちにはちょっと難しいかな?」なんて思っていましたが、いらぬ心配だったようです。とはいえ、子どもたちに先行される形となり、そろそろ筆者も勝利が欲しいところ。
3ゲーム目は筆者が「スリーク(なめらか)な美しさの」「植物」、長女が「人間中心。その到達点の」「空」、次女が「都市も自然も、アクティブに楽しめる」「木」という組み合わせに。ちょいちょい気付いてはいましたが……この「VEZELワード」、なかなか抽象的でクセが強いです。
このゲームでは、木の付け根にツヤツヤとした葉を見つけた筆者が見事勝利。これでゲームはイーブンとなりました。子どもたちも夢中になっており、非常に白熱する展開となってきました。
説明書に書かれている優勝条件は3ポイント先取となっていましたが、なにぶん気温も高い状況だったため、2ポイント先取に変更し、最後のゲームに臨みます。今回は筆者が「ひとつのシンプルな造形の中で調和させている」「模様」、長女が「限りなくフラットな」「角度」、次女が「パーソナルでシンプル」な「色」となりました。
「ひとつのシンプルな造形の中で調和させている」「模様」として筆者が目を付けたのは、隣接するテニスコートと公園を隔てているフェンスの模様。まるで龍や魚のウロコを想起させる規則正しい模様でありながら、公園らしい造形物という解釈でこれを撮影しました。
長女が撮影したのは、滑り台にのぼる階段……ですが、写真の撮り方がお見事。斜めの階段を敢えて直角に写すことで、周囲の背景が傾いて見える面白い構図になっています。我が子ながら目の付け所が実にユニーク。
次女は滑り台の色に注目していました。カラフルな遊具が多い公園の中でも、ひときわ明るい黄色にスポットを当てたようで、ビビッドなカラーは確かにお題通りの選択。これはなかなかに甲乙つけがたいぞ……。
それぞれプレゼンを終え、最終的な投票へ。「せーの」で指差しを行うと……なんと、3人それぞれに1票ずつ入るという結果に。誓って仕込みはなく、本当にこうなりました。3人ともそろってびっくり。引き分けとなったので、「3人とも優勝!」という形でゲームは幕を閉じました。
長女と次女に感想を聞くと、「楽しかった!」と満足のようす。筆者としても、子どもたちの感性の成長が見られたのはもちろんのこと、個人としても、いつも見ている公園の景色がまた違って見え、新たな発見を得られた30分ほどの出来事でした。
本作の制作の背景として、「大人の友だち付き合い」がひとつのテーマとなっています。
本田技研工業株式会社が、全国の20代・30代の社会人男女800人を対象に事前に行ったアンケートによると、約4人中3人が社会人になってから「新しい友だちができにくい」と感じ、約半数が「知り合いから友だちになるきっかけが欲しい」と回答したのだそう。
知り合いや友だちとの仲が深まるアソビとして「アウトドア」「遠出」「ドライブ」「ゲーム」が挙げられ、若い世代を中心にアナログなボードゲームへの注目が高まっていることから、大人同士の友だち関係を深めるきっかけを作るツールとして着目。屋外専用カードゲームである本ゲームが生まれました。
つまり、本ゲームはあくまで3~6人ほどの大人同士がアウトドアシーンにおいて、より仲を深めるためのものですが、筆者のように家族で遊んでみても、十分に楽しむことができました。特にこの夏休みシーズン、家族の絆を深めるツールとしても、非常に有用であると感じます。
本ゲームは7月23日から8月9日までの期間中、「Hondaウエルカムプラザ青山」にて、アンケートに回答した先着100名に配布予定で、所定の枚数配布後、終了予定とのこと。一般販売は予定されていません。
大人も子どもも夢中になれること間違いなしの「OuTDooR Hunting Card」by VEZELで、友人、家族とのアウトドアシーンがより一層盛り上がることでしょう。
情報提供:VEZEL広報事務局
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024072305.html