日本国民なら誰でも1度は見たことがあるであろうアニメ「サザエさん」のオープニング。最後の方には、旬の果物の中からサザエさんやカツオたちとタマが出てくる場面があります。

 この時のタマをからくりで再現したのが、X(Twitter)ユーザーのからくり工房ハカロウさん。投稿を見ていると、タマと一緒に腰をフリフリしたくなっちゃう!

 「途中くじけそうになりながらもなんとか完成させた大作(?)」と、3Dプリンタを駆使して作ったファンアートをSNSで紹介したからくり工房ハカロウさん。

 投稿された動画には、レバーをくるくる回すとミカンからタマが飛び出し、アニメと同じように腰をフリフリする姿が映っています。

 映像を見ているだけでサザエさんのオープニング曲が頭の中で自動再生されるから不思議です。それだけ作品のクオリティーが高いということでしょうか。

 タマのからくり作品を見た人からも、「こんな機構が作れるなんて本当にびっくり」「長谷川町子記念館に送ったら展示されそう」など、数多くのコメントが届いており絶賛されています。

■ 独学でからくりを勉強!完成までに1年以上

―― そもそも、なぜからくりでタマを再現しようと思ったのでしょうか?

 単純な繰り返しだけの動きではないからくりを作ろうと思って、題材を探していた際にタマを見て、「これだ!」と思い作り始めました。

―― 途中でくじけそうになったと投稿されていました。大変だったことを教えてください。

 僕は機械工学みたいなのを専門に学んだわけではないただの素人なので、行き当たりばったりで設計して途中で「これじゃできない……」とつまずくことが多々ありました。

 数秒の動きの中にいろんな種類の動きを入れているので、それぞれに違う機構が必要になり、その機構同士がぶつかり合わないようにと考えていたら大変でした。

―― 独学で作ったんですね!凄い……。完成までにどれほどの期間を要したのでしょうか?

 完成までは1年ちょっとくらいかかっています!休み休み、他の作品も作りながらやったので実質はもっと少ないですが。

―― こだわったポイントなどを教えてください。

 1番こだわったポイントは、タマが飛び出てくる時に足を大きく広げるところです。途中、「そこまでこだわらなくてもいいか?」とも思いましたが、こだわって良かったと思います。

―― 苦労の末に完成した「タマのからくり」は、多くの人から絶賛されています。自己評価は?

 とにかく時間がかかったけど、自分の詰め込みたい要素を全部入れられたので結構満足しています。 

 今後もみなさんが「クスッ」と笑えて、驚けるような作品を作っていきたいです。でもタマがかなり大変だったので次はちょっと簡単な題材にしようかと思います。

* * * * *

 「クスッ」と笑える作品の裏には、想像以上の苦労やこだわりがあった模様。からくり工房ハカロウさんの次回作に期待してしまいますが、あくまでも趣味。無理をせず、楽しんで作っていただきたいですね。

<記事化協力>
からくり工房ハカロウさん(@hakaro_karakuri

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024070301.html
情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「サザエさん」のタマをからくりで再現!これでサザエさん症候群も解消?