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大阪府中央区にあるホテル「W大阪」の粋な対応が話題を呼んでいます。Xユーザー「卯月」さんの投稿によると、宿泊時に次男さんが大事なミニカーをエレベーターの間に落としてしまう出来事がありました。
すると後日、紛失したミニカーがレッカー車に牽引された状態で、自宅に送られてきました。しかも心温まる内容が記されたメッセージカードの添え状付き。まさに至れり尽くせり。これは感激しちゃう……!
エレベーターの間にミニカーを落としてしまった際は、大泣きしてしまったという次男さん。このミニカーは、長男さんがイベントで作ったオリジナルの覆面GT-Rパトカーで、長男さんもさすがにショックそうにしていたとのこと。
紛失後、ホテルのフロントに相談すると、すぐにエレベーター業者に問い合わせてくれたそうですが、その場で業者を呼んで対応すると、有償となることが伝えられます。
ただし、月に一度の点検日であれば、料金は発生しないとの事だったので、その時に探して配送してもらうことにしたのだそうです。
そして後日、自宅に届いたのは緩衝材に包まれた状態のミニカーとレッカー車。開封した長男さんは「レッカー車ついてる!」と大はしゃぎし、次男さんもそれを嬉しそうに見ていたとのこと。きっと無事に戻ってきたことによる安堵の気持ちも大きかったのでしょう。
また、大切なミニカーと共に届いた一枚の添え状。見るとそこには「大阪から愛知まで、レッカー車にてお車のお届けに参りました。お車に不具合等ございましたら、我々メカニックチームまでご連絡くださいませ」という手書きのメッセージが書かれています。
卯月さんははじめ、レッカー車は別の子が落とした物が間違って一緒に届いてしまったのかと思ったそうですが、添え状を読んですぐに理解し、ホテル側の粋な対応に感動を覚えたとのことでした。
ただの文章ではなく、お子さんらの心情に寄り添った内容は、まさに神対応。投稿には「世界一ハートフルで微笑ましいレッカー移動」「子ども心を分かってらっしゃる」と、称賛の声が相次いで寄せられ、29万件もの「いいね」が付くなど、多くの方の心をほっこりさせたようでした。
Xで大反響が寄せられた今回の出来事について、W大阪の小笹さんに話をうかがいました。
―― まずは今回の出来事の経緯について、ホテル側で起きていたことをお聞かせください。
ご宿泊ゲストのお子様がエレベーターの隙間にミニカーを落としてしまったかも知れないとのお申し出があり、数日後に予定していたエレベーター点検の際に、エンジニアの男性が点検する業者にくまなく探して欲しいと依頼し、発見。彼も2人の子どもがいるので、ミニカーをなくした時の残念そうな息子さんの様子が手に取るように分かりました。
大好きなミニカーが手元に戻ってきたらどれほど嬉しいだろうと想像し、エンジニアチームで男の子を喜ばせるためのアイデアを色々と出し合い、レッカー車を買って一緒に送り返す事にしました。
またゲストサービスチームがそれを郵送する際、メッセージカードを添えることになったのですが、その文面もみんなでアイデアを出し合って、遊び心あふれるメッセージにしました。
―― 私自身も長らく接客業に携わっておりましたが、お客様の立場に親身に寄り添った素晴らしい対応であると感じました。改めて今回の出来事について、コメントをお願いいたします。
男の子に笑顔になってほしくて、別々のチーム同士が連携し、アイデアを出し合いました。W大阪は普段より「遊び心あふれるサービス」を心掛けているホテルです。今回はそのような私たちのスタンスが上手く表現できた、とてもいい例だと思います。
手前味噌になりますが、このようなタレント(Wではスタッフをこのように呼びます)たちをとても誇りに思います。
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インタビューを通して感じられたのは、小笹さんやエンジニアの男性のホスピタリティの高さ。W大阪に携わるタレントの皆さんが、これを持ち合わせているからこそ、実現した対応であると言えるでしょう。
※初出時より、ホテル側のコメントを一部修正しました。(エンジニアの男性がくまなく探し→エンジニアの男性が点検する業者にくまなく探して欲しいと依頼し)
<記事化協力>
卯月さん(@uduki47)
W大阪(公式HP / Instagram:@wosakahotel)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024052802.html