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「小さなお子さんの親御さんにお願いです」とSNSに投稿したのは、20年以上医療機関に勤務するベテラン看護師の「ゴリアテの母」さん(以下、投稿者)。
お願いは、「医療機関に来て、騒いだり、じっと出来ないお子さんに『看護師さんに注射されるよ!』と、言うのは止めてください」と続きます。
「看護師さんに注射されるよ!」は、投稿者の経験上逆効果である上に、看護師も傷つくといった内容の投稿に、3万を超えるいいねとともに多くの共感の声が寄せられています。
小さなお子さんの親御さんにお願いです
医療機関に来て、騒いだり、じっと出来ないお子さんに「看護師さんに注射されるよ!」
と、言うのは止めてくださいその場をどうにかしたい気持ちはわかります
ですがそれは、お子さんに私達への恐怖を植えつけますそして私達にも心はあります
この投稿には、「あるある」、「注射を罰にしてはいけない」、「病院嫌いになったら将来困るのは子ども」といった声など、コメントが多数集まっています。
他に、「(歯医者で)いい子にしないと歯抜いてもらうからね」、「(バスの車内で)運転手さんに怒られるで!」、「(お店で)店員さんに怒られるよ」など、同じように他責的な発言を受けた同業者やバスの運転手、飲食店勤務の人からの共感の声も届いています。
投稿者が現在勤務している耳鼻咽喉科のクリニックでは、こういった事例はよくあるとのこと。
「注射されるよ!」と言われた子どもは、「え?ここお注射の病院なの?」と怯えたり、パニックになって泣き叫ぶ子もいるのだとか。
こうなってしまうと、診察室に入るのを嫌がるだけでなく、入室してからも「注射嫌〜!」と泣き叫び、手に負えない状態になることもあるそうです。
実際に耳鼻科や小児科では、騒いだら注射を打たれる事例はあるはずもなく……、これには投稿者も「音立てたら注射持った看護師が追いかけてくる病院なんて……バイオハザードにありそう」とのこと。
個人の心情としても、表情には出さないもののこのような発言には心を痛めるとのこと。子どもが怖がらないように治療を受けられるように試行錯誤をしている看護師にとって、自分が恐怖の対象にされてしまうのは、「とても悲しいこと」と語ります。
また、「注射されるよ!」だけでなく、処置に対して「嫌だね、ごめんね」、「痛かったね、可哀想に」といったマイナスな言葉をかけることで、「必要な治療をする場所」であるはずの病院が、子どもにとって「嫌な場所」になってしまう可能性があるとのこと。
代わりに、「頑張れ」、「カッコイイ!」、「できたねぇ!偉いね!」などのプラスの言葉がけをしてほしい、たとえ成長し泣かなくなっても、必ず褒めて良い気持ちで家路についてほしいと伝えています。
<記事化協力>
ゴリアテの母さん(@BJhYyGzcGOyK3pT)
(一柳ひとみ)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 一柳ひとみ | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024050705.html