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最近「詐欺」の調査ばかりやっていることもあり、周囲や読者に心配されてしまう、そんな状況が続いている筆者です。こんにちは。
一方で「この内容調査して」とリクエストをいただくことも増えており、元気よくひっかかり続ける日々を送っていたら、いよいよ「プロ詐欺ラレヤー」というあだ名まで付けられてしまいました。
さて、今回もそんな怪しげな案件として私のもとにやってきたのが、近ごろX(旧:Twitter)で頻発している「あやしいリポストを送ってくる人」の調査です。
「あやしいリポストを送ってくる人」は、編集部では11月15日にはじめて確認しました。どうやら11月頭頃から大量発生しているもよう。
話題の大小とわず、誰かのXコメントにぶら下げる形で
「メッセージでお話したいので、followしてもらえますか?」
といった、お誘いのコメントを突然送ってきます。
いかにも怪しいコメントであり、このメッセージに返信もしくはこのアカウントをフォローする気にはならないのが一般論。
だが、私は「その先」を見てみたい。このような「怪しげなアカウント」に対してフォローを行った先に一体何があるのか。先がどうなっているのか、この目で見てみたいのです。
ということで、まずはこの怪しげなアカウントをフォロー。加えて、プロフィール欄をチェックしてみると……怪しげなURLが記載されています。
この手のパターンは何度も履修済みですが、このまま素直にクリック!!
怪しいアカウントがよく最初に誘導する、リンクまとめサービス「linktr.ee(リンクツリー)」のページに誘導されました。2つある項目には、ここではとても記載できないような「卑猥」なワードが書かれています。
それぞれのリンクをクリックすると……次に誘導されたのは、LINEアカウント。アカウントアイコンには、どこからか拾ってきたと思われる女性の画像が掲載されています。このパターンは過去に何度も経験済みですが、ここから先にすすむと「出会えない系アプリ」か「アダルトサイト」に誘導され、アプリのダウンロードや入会を求められます。
Xにて大量発生している有名迷惑アカウント「貧困から成り上がり○社経営の女社長※」と、ここまで全く同じ流れ。うん、完全に業者アカウントです。間違いない。
(※参考記事:「貧困から成り上がり○社の会社を経営」の量産型アカウント 相手をしてたどり着いたのは「出会えない系サイト」)
これ以上、調べるまでもありませんがフォローのその後の反応を待ってみます。
するとしばらくしてDMが送られてきました。内容にはどこぞの二次元バーコードも。
読み取る前に一つ注意を。筆者は今回、記事化を目的に二次元バーコードを読み取りますが、一般の方は決して真似しないようにしてください。この流れでは過去に経験していませんが、近ごろ二次元バーコードを読み取らせると「サポート詐欺」などの「詐欺サイト」に誘導するパターンもあるようです。冗談や好奇心でも、怪しいアカウントからの二次元バーコードを読み取るのは避けましょう。
ということで、読み取ってみますが……恐らく王道だとLINEへの誘導なんだろうなぁ。そしてある程度LINEでやり取りして、その後目的のサイトへ誘導するわけだな。わかっているぞ、私は今までその手口を何度も味わってきた。
今回もそうに違いない……と、何の迷いもなく二次元バーコードにアクセスした瞬間!
自主規制!!!!
ぐはぁあ。いきなり卑猥なアプリのダウンロード画面がババーーンと開きました。
これは、家族や公衆の場では絶対に開けない、ある意味「ブラクラ画像」レベルの二次元バーコード。本当にやめてほしい。そして何の段取りもなく、清清しいほどのスピード感で目的のアプリに誘導する手口は、最近ではめずらしい。
もちろんダウンロードすることもなく、さっと閉じたわけですが、今回のケースの「被害」としては、周囲に見られたら恥ずかしい思いをするという点ぐらいでしょうか。
ということで、このような「精神的なダメージ」を受ける可能性があるので、突然送られてくるメッセージには十分注意しましょう。
(たまちゃん)
突如フォローを求めてくる「怪しいアカウント」の目的は?結果はわかっちゃいるけど調査してみた | Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By たまちゃん