SNSにおいて芸能人や企業などのアカウントのふりをする、いわゆる「なりすまし」は後を絶ちませんが、先日確認されたのは、有名猫アカウントのなりすまし被害。

 これだけならよく聞く話ではあるものの、いつもと異なっていたのは、複数の人気猫アカウントが同時多発的になりすまし被害に遭っています。

■ なりすまし被害を訴える人気猫アカウント

「なりすましが出没してます。一見害がないようですが、怪しいDMを送ってくるので、この手のアカウントにフォローされましたらブロック・通報をよろしくお願い致します」

 こうポストしたのは、かわいらしい口元の模様が特徴的な「うに」くんの飼い主さん。アカウントの「うに@ねこ休み展」はフォロワー数44万を超える、有名猫インフルエンサーです。

 これまでにも度々なりすましの被害に遭っており、その度に注意喚起を行っているそうですが、まさにいたちごっこの状態。しかも今回は、飼い主さんが絶対に行わない「現金抽選」を謳った詐欺目的のようなDMも送られるなど、とても看過できるものではありませんでした。

 また、フォロワー数5万を持つ「ぽてこゆこめ/もふちゃんねる。」さんも、同様になりすまし被害に遭っています。

 飼い主さんは投稿にて「勝手に名乗られるのはやっぱり納得いかないし、このアカウントがどういう目的なのかもわからないからすっごいモヤモヤする……」と、心境を吐露。Xに対して違反報告を行っているものの、なかなか対処してもらえず憤りを感じている様子です。

■ 他にも多くの猫アカウントがなりすまし被害に

 現在までに発覚しているなりすましアカウントを見てみると、いずれも2023年10月に作られていることが共通しています。また、この2つ以外にも多くの猫アカウントでなりすましが同時期に発生しているという、これまでに例を見ない状況です。

 何か目的があるにしろ、そうでないにしろ、そもそも他者へのなりすまし行為はXルールで明確に禁止されています。このため、本来ならなりすまされた本人からの違反報告には、X側も厳しく対応して欲しいところ。

【Xヘルプセンター:なりすまし】
他の利用者を欺くため、実在する人物、集団、または組織を詐称することはできません。たとえばプロフィールまたはツイートに、他の個人もしくは組織の名前や画像、またはそれらとの関係を詐称する主張を掲載するなど、他者の身元を示す2つ以上の要素を使用して、自身の身元を詐称するアカウントは、このポリシーに違反しているとみなされます。
(「誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー」より引用)

 もしもこうしたアカウントを見かけた場合、フォローや投稿へのいいね、リポストを行わないのはもちろんのこと、速やかにブロック・通報を行うようにしましょう。

<記事化協力>
ぽてこゆこめ/もふちゃんねる。さん(@potechi_nikki
うに@ねこ休み展さん(@unicouniuni3

<参考>
Xヘルプセンター「なりすましアカウントを報告するには
Xヘルプセンター「誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 有名猫アカウントのなりすましが同時発生 飼い主らが注意喚起