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佐賀県に本社を置く竹下製菓のアイス「ブラックモンブラン」。九州では広く愛され「九州のソウルアイス」なんて異名でも知られています。
そんなブラックモンブランが、同じく佐賀県の宮島醤油とコラボレーション。2022年10月からインスタントカレーを販売しています。商品名はズバリ「ブラックモンブランがカレーになりました」。
九州民として幼少時からブラックモンブランに慣れ親しんできた筆者が、これをレビューしていきます。
ブラックモンブランは誕生から50年以上が経過した今も広く愛され続けている、竹下製菓の看板商品。バニラアイスをチョコレートで覆い、さらにその外側にザックザク食感のクランチをまぶしたバーアイスで、当たりくじが付いていることも食べる楽しみのひとつです。
それにしてもアイスとカレーのコラボレーションとは、これいかに。本商品はどうやら九州内の一部店舗では販売しているようですが、宮島醤油のオンラインストアでも取り扱っているので、今回は通販で購入することにしました。価格は1箱648円(税込み)となっています。
後日、届いた商品が写真のもの。アイス同様アルプス山脈の写真にブラックモンブランの文字が大きくプリントされたお馴染みのパッケージが再現されており、実物を手に取った瞬間から思わずテンション爆上がりです。
封を開けると、中には2種類の袋が。これはどうやらカレーとクランチで、他のインスタントカレー同様に加熱し、白ご飯にかけた後、その上にクランチを振りかける、という調理方法である模様。
カレーは電子レンジで温めることもできますが、筆者は敢えてお湯で温める方法を選択。5分間じっくりと加熱し、皿に盛り付けて上からクランチをパラパラとかければ完成です。くれぐれもクランチは温めないように注意しましょう。
カレーの色はチョコレートに、白ご飯の色はバニラアイスにそっくりという、見た目的にはたしかにブラックモンブランっぽいですが……果たして味の方はどうでしょうか。早速食べていきます。
スプーンですくってひと口パクり。すると口内に広がるのは……はい、カレーの味です。紛れもないカレーです。辛さについてはパッケージやホームページでは言及されていませんが、中辛~辛口といったところでしょうか。体の芯からじんわり温まるような軽い刺激が感じられます。
ブラックモンブランの要素はというと、主にクランチ部分のみとなっており、アイスらしさが楽しめるかと言われれば、決してそのようなことはありませんでした。そりゃそうだ。
しかしながら、クランチ+カレーという組み合わせは、実に面白い試みであると感じます。カレーをザクザクとした食感で味わうのはまさに新感覚。なんでも、このクランチはアイスのブラックモンブランと同じものが使われているのだそう。
そんな両社のこだわりを感じる、辛さと食感のコラボレーションは、食べれば食べるほどやみつきに。決してイロモノではなく、食品に対する本気度がうかがえるインスタントカレーでした。ごちそうさまでした。
なお「もしかしたら当たりくじがあったりして……」と思って、パッケージを隅から隅まで見てみましたが、当然どこを探しても見当たらず。「ですよねー」と思いつつも、ブラックモンブランの醍醐味のひとつなので、欲を言えばぜひここも再現してほしかったところでした。
<参考>
宮島醤油株式会社HP「ブラックモンブランがカレーになりました」
(山口弘剛)