SNS等における育児ネタにおいて、時折見かけるのが「公共トイレにおけるベビーチェアの配置問題」。座らせた赤ちゃんの手の届くところに内鍵がある光景を見ると……つい頭を抱えてしまいますよね。

 そんな設計上の欠陥をサッと解決してしまう方法として、X(Twitter)で紹介されたのは、従来の内鍵よりもはるか高い位置にスライドラッチ錠が後付けされた様子。なるほど、これぞまさに仕事ができる人の仕事……!

 投稿を行った「applesorce」さんに話を聞くと、これは千葉県柏市にある某映画館のトイレとのこと。ベビーチェアの配置を変えたり、扉を作り変えたりといった大掛かりな工事をすることなく、素早く的確に問題が解決されている様子に思わず感心した模様。

 自身が普段エンジニアの仕事をしていることから、これを「脆弱性に修正パッチが当たってた」と表現したapplesorceさん。たしかに、システムのリリース後に発覚したバグに、ササっと対応するような……単純だけどなかなか思いつかない見事な発想に、同じ職人として通ずるものがあったようです。

 まさに「言い得て妙」というべき投稿には、2万件近くの「いいね」と共に、「二段階認証の大切さが分かる画像」「これは良アプデ」と、多くの方がIT用語を用いて同意の声を寄せています。

 この重大なミスに、そもそも設計時に気付くべきところでもありますが……起きてしまった事象に対し、最低限の納期と予算で出来る最善の一手を打つという姿勢は、見習うべきところがあると言えるでしょう。

<記事化協力>
applesorceさん(@applesorce)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 公共トイレの脆弱性に「修正パッチ」 ベビーチェアの配置問題に的確な対応