子どもの頃から昆虫が大好きで、現在はオオクワガタなどを飼育しているTwitterユーザーの匿名希望さん。仕事が終わって車で帰ろうとした時に、驚くべき出来事が起こります。

 なんとタイヤでセミが羽化しているではありませんか!

 夏の風物詩の1つでもあるセミの鳴き声。この鳴き声を出すまでにセミは5年ほど土の中で幼虫として生活をしなければいけません。その後、成虫になっても生きられるのはわずか……。この生態を考えたら、車を動かす気にはなれません。

■ 職場の駐車場で発見!

 匿名希望さんのように昆虫が大好きなら尚更。「帰られへんやん」というツイートが、それを物語っています。投稿された写真を見てみると、セミが抜け殻から出てこようとしており、すでに体の8割ほど見えています。

 写真とは分かっているものの「あと少し……頑張れ……!」と思わず応援したくなります。もしかしたらセミの方も、「もう少しだから待って!」と言っているかもしれません。

 羽化しているセミを見つけたのは職場の駐車場。何気なくタイヤの方を見たら写真のような状態だったそう。セミの存在に気づけて本当に良かった。気づかずに車を発進させていたら……。

 元々、職場のまわりには木が多く、数多くのセミも生息しているのだとか。そのためセミの羽化もあちこちで見られるといいます。

 ただし、タイヤで羽化しているところを見たのは初めてで、匿名希望さんも「えっ!?マジ!?なんでこんなとこで!?」とビックリ。2時間ほど見守ったのち、木の方へそっと移動させたとのこと。さらに後日、移動させた場所を見に行ってみると「抜け殻」だけになっていたそうです。

 なかなか珍しい今回の出来事は、5万7000件を超えるいいねを集めています。写真を見た人たちからは、「見つけてあげられて良かった」「運が良いのか悪いのか……w」「きっと恩返しがありますね」などのコメントが寄せられ、みなさんも安堵している様子です。

<記事化協力>
匿名希望さん

(佐藤圭亮)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 車のタイヤでセミが羽化!気づけて良かった……