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2021年3月、ファミコンカセットを箱・説明書付きでコンプリートした「SOMARI」さん。当時記事でその話題を紹介しましたが、2023年7月に今度はディスクシステム用のソフト199タイトルを箱・説明書付きでコンプリート達成。
これにより、ファミコンソフトの市販品全1252タイトルの収集を完全制覇するという、とんでもない偉業を成し遂げました。
2000年12月から始まった、SOMARIさんのファミコンソフト収集。カセットと並行してディスクシステムの収集も行っており、カセットのコンプリート時点では78本のタイトルを所持。続けてディスクシステムのコンプリートを目指すことを当時より宣言していました。
それから2年の間、ネットオークションや中古ゲームショップ巡りを行いながら少しずつその数を増やし、最後のソフトである「谷川浩司の将棋指南2 新版」の購入をもって、長きにわたる収集活動に一つの区切りがつけられました。
最後のソフトとなった「谷川浩司の将棋指南2 新版」は、特に購入難度の高いソフトとして知られており、SOMARIさんをして「長年、都内を中心にゲーム販売店を巡っていますが、このソフトは未だ一度も見たことがありません」というほど。
と、いうのも本作は当時任天堂にディスクを郵送して書き換えを行ってもらうしか入手方法がなかった、というそもそもの流通量が少ないソフト。ネットショップでは200万円を超えることもあるという激レアぶりですが、SOMARIさんは偶然ネットオークションに出品されているのを発見。
さらに説明書と純正ラベルシール付きという状態は、まさに千載一遇のチャンス。この機を逃すまいと購入を決意し、結果的に49万1500円で落札。予算を大きくオーバーする結果となりましたが、「落札したことに一切後悔はない」とのことでした。
ツイッターに投稿された写真には、カセットとディスクがズラリと並んだ状態で写っています。昭和生まれの方なら、誰もが一度は憧れを抱いた光景ではないでしょうか。
中でも特にSOMARIさんが思い入れがあるソフトとして紹介してくれたのは「スーパーマリオ2」。
難度の高いことで有名な作品ですが、学生時代にワープを使わず全ステージクリアを目指し、夜通しプレイして明け方に無事エンディングを迎えた時の達成感は今でも忘れられないのだそう。一度決めたことをあきらめずにやり続ける……という信念は、この頃から培われていたのかもしれませんね。
今後の活動については、非売品ソフトやバージョン違いなど、引き続きレトロゲーム収集を行っていくとのこと。「最近では世間のレトロゲームへの注目や人気も高まり、高騰化も叫ばれていますが、無理しない程度に気長に収集を楽しんでいきたいと思っています」と意気込みを語ってくれました。
そこにレトロゲームがある限り、SOMARIさんの挑戦は続いていくことでしょう。活動の様子は随時YouTube「ソマリ・チャンネル-SOMARI CHANNEL-」にもアップされていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
<記事化協力>
SOMARI【ソマリ・チャンネル】さん(@smr_an_fami)
(山口弘剛)