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ファミコンやスーパーファミコンなどのレトロゲームを趣味とし、ソフトを収集している方はよく見かけますが、中でも「未開封新品」に拘って収集を行っているのは、ツイッターユーザー「ルシ」さん。
アカウントのタイムラインを覗いてみると、「エレベーターアクション」や「マイティボンジャック」など、かつて筆者が幼少時にプレイしたようなソフトの未開封品の数々が。こんなにも昔のゲームの新品が今もなお存在していることにびっくり……!
ルシさんが新品未開封品の収集を始めたのは、1999年にネット通販サイトでソフトを購入したことがきっかけ。実際に手にした際、ゲームに夢中になっていたあの頃のワクワクした気持ちを取り戻せた気分になり、以来発見しては購入をするように。2020年頃から本格的に収集を開始しました。
とはいえ、レトロゲームの未開封品なんて、筆者もゲームショップに勤務していた経験があるのでわかるのですが、そうそう見つかるものではありません。その入手経路をうかがうと、オークションやフリマアプリ利用のほか、自ら古い玩具店を巡って購入しているとのこと。探せば見つかるものなのですね……!
しかし、未開封品と聞いて入手したものが実際には開封済みだった……といったこともしばしばあったのだとか。たしかに最近のゲームソフトは透明のフィルムで包装されているため一目瞭然ですが、昔の紙の箱パッケージではそうは行きません。購入時はもれなく開封痕の確認など、状態のチェックを念入りに行っているということから、収集が決して簡単ではないことがうかがえます。
そんなルシさんが、「特に思い入れの深いソフト」として紹介してくれたのは、「スターソルジャー」、「影の伝説」、「スーパーメトロイド」の3つ。いずれも少年時代に夢中になってプレイしたゲームで、未開封品を見るたびに懐かしい思い出に浸れるとのことでした。これらのソフトに思い入れがある方はきっと多いと思いますが、大人になってから新品を手にした時の気持ちはなかなか味わえるものではないでしょう。
また、「入手困難だったソフト」として紹介したのは「ゼルダの伝説(ROMカセット版)」、「スウィートホーム」、「ディスクワールド(ベスト版)」の3つ。近年のゼルダ人気によって価格が高騰したり、ベスト版はそもそもの生産数が少なかったりなどしますが、スウィートホームについては、金色のメタリック調の箱が傷つきやすく、きれいな状態のものは非常に稀であるそうです。
その他のコレクションも見せてもらいましたが、未開封品がズラッと並ぶ保管棚は圧倒的。わかる人にはわかる、まさに文字通りの「とんでもないお宝の山」であることは明らかでしょう。並大抵の努力では集められないことは理解できますが、それでもこの量は心底うらやましい……!
「新品未開封のソフトは中古ソフトの数倍から数十倍以上の価格になることが多く、入手がかなり困難ですが、思い出のソフトや珍しいソフトなどを少しずつ手に入れて行きたいと思っています」と、今後の収集活動についても強く意気込みを語ってくれたルシさん。手にすることが難しいからこそ、入手できた瞬間は何物にも代えがたい喜びと感動があるのでしょう。
<記事化協力>
ルシさん(@luc_8_8)
(山口弘剛)