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電卓で「0÷0」をしたことはありますか?「0÷0」をすれば、なんとなく「0だろう……」と思うのかもしれません。しかし実際はちょっと違うようです。
まずはiPhoneの電卓アプリを使って試していきます。
割る前に「0×0」の確認から。想像だと「0」という答えになりそうですが……結果は?
「0」ですね。0になにもないものをかけあわせても「0」です。
ではこの結果を踏まえ、「0÷0」をやってみましょう、果たして結果は……
エラー!(ファッ!?)
「0」ではなく「エラー」と表示されます。これは一体どういうことなのか。念のためその他のデバイスなどで確認してみたいと思います。
同じApple系のデバイスで確認してみたところ、「Apple Watch」は「エラー」と返しました。そしてiPadも「エラー」と返します。これはiPhoneだけの仕様なのか?
デスクトップやノートパソコンのMacでは、さらに謎の答え「数値ではありません」と返すのです。いずれにせよ「0」ではないのです。
つづいてWindowsにある電卓で調べてみると、今度は「結果が定義されていません」。
では「Google」はどうでしょうか。Googleの答えは「Undefined」。実在しないとか存在しないとかそんな感じでこちらも「0」ではありません。
さらに、もっと別の方法として「電卓」ではどうでしょうか。電卓が出した答えは「0」……。ではあるのですが、左側には「E」のマークが表示されます。つまり「エラー」ということになります。
表計算を行う「Excel」でも試してみました。
するとコチラは「#DIV/0!」というまたまた謎の答え。マイクロソフトによるとこの表示は
「数値がゼロ(0)で除算されたときに #DIV/0! エラーが表示されます」
(引用:マイクロソフト)
最後に、最近何かと話題の「ChatGPT」に質問してみました。すると以下のような返答を返しました。
「0を0で割る計算は未定義です。0を0で割ることは数学的に有効な操作ではありません。数学では、割り算はある数量を等しい部分に分配する過程と定義されていますが、0を等しい部分に分配することはできません。そのため、0を0で割ることには明確な答えはありません」
(引用:ChatGPT)
つまり「明確な答えがない」というのが答えのようです。「0」でもなく「明確な答えがない」という、なんともふわっとした状態。それが「0÷0」という答えのバラツキの原因なのかもしれません。
またここで一つ疑問が生じます。なぜ「0×0」は「0」と返すのに、「0÷0」は「明確な答えがない」のでしょうか。その点についても「ChatGPT」に確認してみたところ……
「電卓や計算機などのプログラムは、数学的な演算を実行する際に定義されたルールに基づいて動作します。一般的な電卓のプログラムでは、0を0で割る操作は不正な操作とみなされ、エラーが表示されます
一方で、0を0でかける場合、数学的には結果が未定義とされていますが、電卓のプログラムでは0になると表示されることがあります。これは、プログラムが特定のルールや処理方法を設定しているためです。プログラムが0を0でかけると0と表示する場合、それはプログラムの動作仕様によるものであり、数学的な正当性とは異なる場合があります」
(引用:ChatGPT)
深い……。コンピュータの答えは数学的な結果とは異なるという、なんともコンピュータの本質を否定する「理解不能」な結論。もちろん裏ではそれで成立しているのでしょうが……。
それほど「0÷0」の異質さとヤバさを改めて感じさせられます。「ラピュタ」で言えばまさしく「バルス」的なものなのかもしれません。
<参考・引用>
エラー値 #DIV/0! を修正する方法
ChatGPT
(たまちゃん)