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買い物をする時に通販サイトを利用する機会は増えています。しかし、トラブルも……。
国民生活センターは4月19日、「その『¥』表示は本当に日本円の表示ですか?-通貨をよく確認しないと約20倍の価格になってしまうため要注意!!」と発表。公式Twitterでも注意喚起を行っています。
国民生活センターの発表によると、欧文の文字を美しく書く技法であるカリグラフィーのガイドブックなどを「Calli-Calli」という通販サイトで、「『¥』表示を見てクレジットカード決済で申し込んだところ、日本円(JPY)ではなく中国人民元(CNY)で決済。「約20倍の価格で購入したことになっていた」という相談が複数寄せられているそうです。
そこで問題の通販サイトを国民生活センターが確認したところ、「消費者が画像共有SNS上の広告を見て、通販サイトで申し込みを完了するまで」の画面では、「¥」表示が中国人民元(CNY)であるとの注意書きなどは確認できなかったといいます。
この通販サイトは日本語で表示されているため、「日本の消費者が『¥』表示を日本円(JPY)であると誤認して申し込んでしまう」と結論づけています。
国民生活センターが挙げる今回の問題点は4つ。
まずは「『¥』表示が中国人民元(CNY)であることがわかりにくい」。次に「消費者が契約の取消しを主張しても販売業者から返信が無く、代金も返金されない」こと。
「通販サイトに販売業者の名称や住所、電話番号などが表示されていない」ため、「当該販売業者と連絡が取れない」ことが挙げられています。
消費者へのアドバイスとしては、「『¥』表示が日本円(JPY)なのか、中国人民元(CNY)なのか、通販サイトを隅々まで確認する」こと。そして、「販売業者との交渉による解決が困難な場合はクレジットカード会社に相談する」ことを紹介しています。
最後に「不安に思った場合や、トラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう」と呼びかけています。公式Twitterでは「困った時は、消費者ホットライン『188』に電話!」と紹介しています。
実際のところどういう表記がされているのか、編集部のパソコンで検索してみました。するとパソコンに入れていたセキュリティソフトの警告が表示され、検索結果の一覧では「このウェブサイトは危険です」の表記。
そして検索結果を開いてみると、「お待ちください。このウェブサイトは危険です これはフィッシングサイトです。機密情報(パスワード、クレジットカード番号など)を盗もうとする偽サイトです。サイトを完全に回避することをおすすめします」というより強い警告表示が。
すでにセキュリティソフト側では対策しているようなので、記者が使用しているソフトに限らず対策ソフトを導入している人には同じように警告が出る可能性があります。なお、さらに調べたところ問題のサイトはすでに消えているもよう。
消えているのだから一安心、と言いたいところですがこの手のサイトは「消えては誕生」を繰り返すもの。違う名前で新たにできる可能性が高く、引き続きのさらなる警戒が必要です。
<参考・引用>
国民生活センター公式Twitter(@kokusen_ncac)
国民生活センター
※画像は、国民生活センターのホームページ、Google検索結果画面などのスクリーンショットです。
(佐藤圭亮)