ふっくらおあげが特長の「日清のどん兵衛 きつねうどん」。スーパーで購入しようとしたところ、売り場に「どん兵衛炊き込みご飯」のレシピが掲出されていました。

 わざわざポップにして出しているところをみると……ハハーン。自信作だなこりゃ。とはいえ、普通に考えたらカップうどんの具で炊き込みご飯を作ろうなんてためらうものです。失敗したら悲惨ですからね。お米無駄にしちゃうし。

 これは主婦代表として私が実験台にならなければ!と、勝手に使命感を抱き挑戦してみることにしました。

■ 材料

 ポップに書かれた情報のみを参考に作っていきます。

 書かれていた材料は以下のたった2つ。

・米 1合
・日清のどん兵衛 きつねうどん

 材料はどん兵衛と米のみという潔さ。確かにこれならいつでも作れそうです……が、ちゃんと炊き込みご飯として成立するのかまだ不安は残ります。

■ 作る手順は3段階

(1)米と水を1合分、炊飯器にセット

お米1合を用意し、普段と同じように洗ってから炊飯器にセット。水の分量は、白米を炊飯するときと同じ1合分の線まで、約200ml使用しました。

(2)どん兵衛を砕く

どん兵衛1食分を細かく砕きます。容器に入れたままフォークで砕こうと試みましたが、麺が飛び散るため断念。丈夫なジップ袋(フリーザーバッグ)に入れて麺棒で砕きました。

おあげも一緒に入れて細かくします。

(3)炊飯して出来上がり

炊飯器に砕いた具材とスープを入れて炊飯。

麺が水分を吸収するはずなので、1合分の水だけで本当に良かったのだろうか……不安がよぎります。

そんな不安をよそに、炊き上がって炊飯器をあけた途端、炊き込みご飯の良いニオイがしてきました。ちゃんとできた!!!(本当に驚きました)

■ どん兵衛からは想像できない立派な炊き込みご飯に

 「本当に大丈夫だろうか」とポップをみたときから作っている最中ずっと不安だった今回の「どん兵衛炊き込みご飯」。

 茶碗にもってようやく実食です。炊き上がったときのニオイは良かったものの問題は味!

 結果はというと……だしがご飯までしっかり行き渡り、味付け濃いめの和風炊き込みご飯になりました。かつおだしと醤油の味に加えて、天かすを入れたような味わいに。ひと昔前に流行った「悪魔のおにぎり」の味に似ています。美味しい!

 作る前はどん兵衛の味がご飯に付くだけかと予想しましたが、どん兵衛とはまた違った味わい。試しに子どもに食べてもらったところ、どん兵衛が入っているとは気付きませんでした。

 味が濃いので、お茶漬けやおにぎりにしても美味しそうです。

■ 反省点

 ただ……米の処理の仕方に問題があったようで、ご飯に芯が残ってしまったのが反省点。洗ったあとしっかり水をすわせてから水分量を調節すればよかったなと。普段の炊き込みご飯でも同じ失敗をしたことを思い出しました。炊飯器によっては洗ってすぐでも炊き込みご飯がうまく炊けるものもあるので、この辺は自分の持っている炊飯器の性能次第だと思います。

 食感は残念でしたが、味は満点。それは間違いありませんでした。炊くときちょっと注意すればみなさんは完璧に作れるかと思います。

(一柳ひとみ)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「どん兵衛炊き込みご飯」が意外な味わい 公式レシピで作ってみた