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目薬の「マイティア」を販売する千寿製薬は、「新生活におけるコミュニケーションの意識や実態」をテーマにアンケート調査を実施。新社会人の50%以上は「コミュニケーション」に関する不安を抱えていることなどが判明しました。
この調査結果を踏まえ、大学生を対象に「瞳のチカラを理解&実践する」イベントが3月29日に開催されました。
イベントでは最初に千寿製薬の久富さんが登壇。「マイティア」は2022年1月より、「ひろがれ、瞳のチカラ。」というブランドメッセージを伝えていると紹介。瞳のチカラとは、人々がコミュニケーションを取るために心を通わせるためのチカラと定義しているといいます。
この「瞳のチカラ」を広めるために、これまでマイティアのイメージキャラクターを務める広瀬すずさんに瞳のチカラの秘密をインタビューしたり、瞬き我慢チャレンジに挑戦してもらったりした様子をWEBサイトで紹介。さらに、食のチカラで瞳のチカラを高めるべく、ABCクッキングスタジオをコラボし、1DAYクッキングイベントなどを実施してきたとのこと。
今回は、「これから新しい環境に臨む機会が増えてくる学生たちに、コミュニケーションに関する不安を少しでもなくしてもらい、自分らしく『瞳のチカラ』を発揮し、気持ちの良いコミュニケーションを通して新生活がより良いものになるように応援したいと思いイベントを開催した」と語ります。
イベントは国際イメージコンサルタントの堀岡桂子さんをゲストとして招き、2部構成で実施。
前半は「自分らしさを活かした社会人生活におけるコミュニケーション」。後半は「社会人生活において初対面で好印象を残すコミュニケーション」がテーマとなっていました。
前半ではまずは「自分らしさ」を知るために、プロファイリングシステムを利用して自己分析。
いくつかの質問にYES・NOで答え、その結果から「内向的(自分で決めて行動する)」「外交的(他と関わり合いながら行動する)」「直感的(自分のアイデアを起点とする思考プロセス)」「五感的(出来事や環境を起点とするプロセス)」の4種類のタイプに分けられるもの。
自己分析して自分のタイプや傾向を知った参加者。堀岡さんは「自分の良さを知り、自分を理解した上で、唯一無二の自分を好きになろう」と語ります。そうすることで、自信を持って自分らしいコミュニケーションが取れるようになるのだとか。
さらに「学生生活と社会人生活の違いは、自分と合わない人や年齢の離れた人とも仕事をしたり、会話をしたりしなければいけないこと」と堀岡さん。
戸惑うこともあるかもしれないが、そこが成長ポイントと指摘。思考の枠が広がり、いろいろな考え方や見方を学ぶことができるといいます。
しかし、コミュニケーションを取るのが苦手な人や不安に思う人も、もちろんいます。そこで、「新生活におけるコミュニケーションの意識や実態」のアンケート調査の結果をもとにアドバイス。
「新社会人が考える社会人に必要な素養と、現社会人が考える新社会人に求める素養」という項目で、現社会人が新社会人に求める素養は「教わったことを素直に受け入れ、吸収しようとする」が13.5%と最も高くなっていることを紹介。
堀岡さんも社内研修などで一番伸びる人は「頭の良い人ではなく、素直な人」と語ります。
もしも、コミュニケーションを取るのが苦手だと思ったら、素直さをアピールすれば良いそうです。「素直さをアピールすることで、先輩や上司に可愛がられてください」と参加者たちに呼びかけていました。
その後10分の休憩をはさみ、後半がスタート。
「社会人生活において初対面で好印象を残すコミュニケーション」をテーマにイベントは進められました。最初にいきなり出演者にクイズが出題。
「人にネガティブな印象をあたえてしまった場合、ポジティブなイメージをもってもらうためには何回、良い印象をあたえないといけないのか?」
参加者からは「10回」「20回」「6回」などの意見が出ました。
堀岡さんによると正解は「8回」。これはアメリカのニューオーリンズ大学の教授がおこなった社会実験の結果だそう。「だから、イメージはとても大事」と、堀岡さん。
心理学には第一印象をずっと引きずる「初頭効果」と、1つの際立った特徴があるとそれに引っ張られる「ハロー効果」というものがあるそうです。
さらに「ハロー効果」にはポジティブなものとネガティブなものがあるのだとか。
例えば、「挨拶ができたり、清潔感があると仕事ができそう」「字が綺麗な人は頭が良さそう」など、あまり関係は無いのに良い印象を感じるのがポジティブハロー効果。
「第一印象は大事だけど、このように人の受け取り方はいい加減」と堀岡さん。これから就職活動などをおこなう場合、「ポジティブハロー効果」を味方につけてくださいと強く訴えていました。
具体的に第一印象を良くするポイントは「印象を構成するABC」とのこと。
「印象を構成するABC」のAは「Appearance(見た目)」、Bは「Behavior(立ち居振る舞い)」、Cは「Communication」。その中でも難しいのが「C」のコミュニケーション。
堀岡さんは2つの「きく」があり、コミュニケーションで大切なのは「聞く」ではなく「聴く」こと。「聞く(Hear)」は音や言葉が耳に入ってきて捉える聞き方で、「聴く(Listen)」は相手の気持ちを理解しようとする聴き方と説明。
相手の話したいことに対して丁寧に耳と心を傾け、途中で話を遮らずに最後まで共感的理解を示しながら聴く。つまり「傾聴」することが大事だそう。
これを踏まえてミニワークが行われました。参加者は2人1組になり「好きなことやハマっていること」をテーマに最初は「つまらなそうに」、次に「懸命に」話を聞いていきます。
スマホを見たり、眠そうにしたりと「つまらなそうに」話を聞く「聞き手」に対し、説明者側の参加者は「何を話していいか分からない」と非常につらそう。懸命に聞いてくれることの大切さを学んでいました。
自分の話を懸命に聞いてくれる人の話は自分も聞こうとする。これは「返報性の法則」と言い、自分にやってくれたことに対して、人はお返しをしようとするのだとか。
だから話をすることが得意ではない人も、「まずは『聴く』ことから始めてください」と堀岡さんはアドバイスします。
ここで再び「新生活におけるコミュニケーションの意識や実態」のアンケート調査の結果を紹介。
「アイコンタクトに対する考え方と自己評価」という項目で、コミュニケーションにおいて「アイコンタクトは重要」と答えた人は全体の87.0%。さらにアイコンタクトが重要だと思う理由については、「与える印象が良くなると思うから」(50.6%)、「誠実さが伝わると思うから」(48.5%)が上位に挙げられていました。
さらにコミュニケーションをとる際に職場にいる新入社員から「瞳のチカラ」を感じると、半数以上の現社会人は新入社員を「応援したい」という結果もでていると紹介。最後に「キラキラする瞳で接すると先輩も応援してくれるので、ぜひ瞳のチカラを駆使してください」と語りました。
イベント終了後、参加者に感想をうかがうと、「目のあたえる印象の大切さを知った」「インターンなどで今日、学んだことを活かしたい」などと述べ、今回のイベントは非常に貴重な経験となったようでした。
取材協力:千寿製薬株式会社
(取材・撮影:佐藤圭亮)