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春日井製菓は2022年8月に、「キシリクリスタル」のファンによるファンのための新商品を開発する「“ファン味”開発プロジェクト」を始動。
2023年3月3日に「第1回キシリクリスタルファンイベント」が開催され、開発中であるファン味の中間発表を、最高ファン責任者(CFO)の丹下勇太朗さん、藤原茜さん、木村彩乃さんがおこないました。
「“ファン味”開発プロジェクト」は、今までと違った形で新しいキシリクリスタルの歴史を作るために、キシリクリスタルの魅力をよく知っているファンの力を借りて、ファン味を開発するプロジェクト。ファン味は2023年度中に発売される予定となっています。
最高ファン責任者とは、プロジェクト始動にともない発足した社長直結の部署「ファン味開発部」を主導する人たち。2022年10月に最高ファン味責任者としてカフェショップのプロデュースやメニュー開発にも携わるアカガミのバリスタ・丹下さん、最高ファンパッケージ責任者としてプロボクサーでスイーツ店のオーナーでもある藤原さん、最高ファン販促責任者として年間1000以上のスイーツを食べるフリーアナウンサーの木村さんが就任しました。
イベントでは、これまでの開発の振り返りが春日井製菓の矢野さんから紹介されました。10月のCFO3人とのキックオフミーティングから始まり、12月・1月・2月と全体ファンミーティングが行われ、味のデザイン、ネーミングなどの方向性をファンの人たちと一緒に話し合われました。
キックオフミーティングでは「今までになかったものを作ろう!」「誰をどんなふうに喜ばせたいか?が大事」「おいしくないと意味がない」などの意見が。3回のファンミーティングでは、ファンとは「キシリクリスタルの魅力にすでに気づいている人たち」と「まだその魅力に気づいていないが、知ることでファンになってくれる可能性のある人たち」と定義づけ。
ファン味の方向性は「いったいどんな味?と思いながら試してみたくなる、イマジネーションを掻き立てられるキシリクリスタル」と「見た目のかわいさとおいしさも併せ持つ」ということに決定。
このような経緯を踏まえて「恋」「元気」「かわいい」をコンセプトにした3種の味を試作。「あの日の恋味キャンディ」「気持ち爆上げキャンディ」「ゆめかわキャンディ」の試食がおこなわれ、様々な意見が交わされました。
今回のイベントではそこからさらにブラッシュアップされた「あの日の恋味キャンディ」「気持ち爆上げキャンディ」の2種を試食。丹下さんから詳細が発表されました。
「恋」味は、ベリーや様々な香りを使用して複雑な恋を表現しているそう。カクテル言葉に「初恋」を持つ「ネグローニ」というカクテルの配合も参考にしたと語ります。見た目は可愛いピンク。試食してみると甘酸っぱいベリーの味が見た目とマッチしていて食べやすかったです。
「元気」味は、エナジー飲料のようなわき上がる元気ではなく、日常の中でのちょっとした気分の上昇を表現したものだといいます。南国系の黄色い果実を使用して味を構築。元気のスイッチを入れるイメージで、アクセントとして山椒のような舌にのせた時にビリビリくるような刺激も加えたそうです。見た目はオレンジと黄色。口の中に入れるとバナナのような甘みが感じられます。しかし、少しピリピリした刺激も。凄く不思議な味です。
会場のファンの人たちのどちらが好みか聞いてみると、手が挙がったのは「元気」味のほうが多く、人気がありました。
続いて最高ファンパッケージ責任者である藤原さんからパッケージデザインについての説明がありました。今までは見た瞬間に味の想像ができるデザインだったが、今回は「どんな味だろう?」と想像させるようなパッケージを考えているそう。
パッケージはまだ開発中のため見せられないのですが、藤原さんがデザインした「ゆるキャラ」が。そのゆるキャラがキシリクリスタルのロゴを持っていたり、帽子にしてかぶったりするなど、今までにないデザインを構想しているのだとか。
その他にも持ち運びやすい少し小さいサイズで、デスクの上に寝かせるのではなく、立たせる「自立タイプ」にさせるそう。これにより、仕事中にパッと見た時に少しテンションが上がったり、和んだりすることができると語ります。
ファン味の説明が終わると、CFOの3人から会場のファンの人たちに抽選でプレゼントが贈られたりするなど終始和やかにすすみ、幕を閉じました。ここから味もデザインもさらにブラッシュアップされるとのことなので、いったいどんな商品になって販売されるのか楽しみです。
取材協力:春日井製菓株式会社
(取材・撮影:佐藤圭亮)