ファミコンのコントローラーのうち「2コン」といえば、1コンと異なりマイクが内蔵されていることが特徴ですが、これをビッグサイズのオブジェにしたハンドメイド作品が、ツイッターで注目を集めています。

 その出来栄えはまさに2コンがそのまま大きくなったかのように本物そっくり。世代の方であれば、このサイズ感にロマンを感じずにはいられないのではないでしょうか。

 作品を制作したのは、ツイッターユーザー「ヤっさん」。今作は2022年2月に作られたもので、先日「一年前なに作ってたか振り返る」のハッシュタグと共に、再掲した形です。

 それにしても、一体なぜ2コン?と感じた方も多いでしょう。今作のマイク部分には実はBluetoothスピーカーが内蔵されており、外部機器と接続して音響として利用可能という優れもの。2コンのマイク部分を見て「スピーカーっぽいな……」と感じたことをきっかけに、気付いたら図面を起こし、材料を揃えて制作に取り掛かっていたのだそうです。

 コントローラーの外装にはMDF素材を使用し、サーフェイサーを吹いた後、赤色部分を塗装。その上から金色のカッティングシートを貼り、ゴム製のボタンを取り付けて完成という制作手順の中で、ヤッさんが特にこだわったと語るのは全体の色味。

 限りなく本物に近くなるよう、カラーリングに関する素材は吟味したそうで、中でも金のカッティングシートは、数種類を取り寄せた中から厳選したというほど。そんな強いこだわりの甲斐もあり、サイズの部分以外はまさに実物と瓜二つの完成度を誇る作品に仕上がっています。

 もちろん、スピーカーとしての機能も健在で、完成直後は頻繁に使っていたそうですが、そのうちあまり使わなくなり、今はゲーム部屋にオブジェとして鎮座しているのだそう。とはいえ、これはこれで非常にインパクトを放つ存在であることは間違いないでしょう。

 当然ながら、本物のコントローラーとして使うことは出来ないのですが、今後は市販のファミコンDIYキットを使って、実際に使用可能な1コンの制作も視野に入れているとのこと。こちらも完成の暁には、ぜひ実物を見てみたいですね。

<記事化協力>
ヤっさん(@yasuyuking0827

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 でかっ!特大サイズの2コンのオブジェをレトロゲームファンが自作