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2月27日に、シリーズの初代となる「赤・緑」の発売から27年を迎えたポケットモンスター。これを記念し、過去に登場した1008匹ものポケモンたちを、長さ約12メートルに及ぶ障子紙に描き起こすという偉業を達成したファンが現れました。
ツイッターに投稿された動画を見ると、No.1フシギダネに始まり、No.1008ミライドンまでが横並びでズラリ。歴代のポケモンたちが一堂に会する光景には圧倒されます。
作品を制作したのは、ツイッターユーザー「シスカ」さん。今作は元々2018年から描き始め、当初は「ウルトラサン・ウルトラムーン」までに登場したポケモン807匹を絵巻物風に描くことを目的としていたのだそう。
以来コツコツと進めてきましたが、その間に「ソード・シールド」や「スカーレット・バイオレット」といった新作がリリースされたため、予定を変更し全1008匹をポケモンデーである2月27日までに描き切ることを決意。ついに完成に至った作品です。
描かれているポケモンはもちろん全てシスカさんの手描き。着色はコピックで行っており、使用した本数は200本以上に及ぶのだとか。これを聞いただけでも、相当な忍耐力が必要となることが容易に想像出来ます。
そんな制作の中でも、シスカさんが特にこだわったと語るのはポケモンの配置。図鑑番号順に描いていくにあたり、色合いが偏りすぎないようにバランスを考えるなど、ただ描くだけでなく作品として仕上げるための工夫が盛り込まれています。
一方、苦労したのは障子紙という滲みやすい紙に描くという、作品の根底にも当たる点。線からのはみ出しを調整するのが大変だったと、作業を振り返っていましたが、これはこれで最初期の公式イラストのビジュアルが再現されているようにも見え、とても味のある仕上がりになっているように感じます。
今回の投稿を以て、一旦は完成となったポケモン絵巻ですが、今後新ポケモンや新作がリリースされた折には、また描き足していく予定であるとのこと。ポケモンの歴史が続く限り、シスカさんの挑戦も続きます。
<記事化協力>
シスカ@次回オーダー納品2023年10月さん(@shishuka2)
(山口弘剛)