レトロゲームを語る上で欠かせないゲームメーカーのひとつである「ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)」。1984年から1986年の間に発売されたソフトには順番に番号が振られているのが特徴ですが、実はこれ、ファミコンに限ったことではないんです。

 こうした番号は1983年に発売されたハード「MSX」にてリリースされた12本のソフトにも。俗に「ナンバリング」と呼ばれるこれら全てを、なんと箱・説明書付きでコンプリートしたというツイートが注目されています。

■ 小学生の頃からコツコツ収集

 投稿を行ったのは、ツイッターユーザー「ぱるぷ」さん。今もMSXの実機を用いてゲームで遊んだり、ゲームミュージックを作ったり、プログラムを打ち込んだりとフル活用している、文字通り「現役」のMSXユーザーです。

 こうした活動と共に、ソフトの収集も並行して行っており、現在有しているソフトの数は200本ほど。MSXを買ってもらった小学生当時からコツコツ買い集めていましたが、大人になってからソフトを集めたい気持ちがさらに加速し、この10~15年ほどでその数を一気に増やしたとのこと。

 そんな中でも、ナムコ製のソフトはぱるぷさんにとって、子どもの頃にゲームセンターでよく遊んでいたという、思い入れのあるゲームばかり。2019年にはNo.05「キング&バルーン」を除く11タイトルを集めきっていたようですが、同作は比較的高価で取引されることが多く、これまで購入を悩んでいたのだそう。

 しかし、1本だけ揃っていないのがずっと心に引っかかっており、今回一念発起。オークションサイトにて箱・説明書が揃っている状態のものを購入し、めでたくナンバリングタイトル12本をコンプリートとなりました。

■ ズラッと並んだ光景はMSXファンにとって壮観の一言

 ズラッと並んだ光景はまさにレトロゲームファン、MSXファンにとって壮観の一言。さらに写真にはなんとMSX2で発売されたナムコのタイトルも揃った状態で写っているではありませんか。全てのソフトが手元にあることを「とてもうれしく満足に思っています」と、ぱるぷさん自身も感慨深く感じている模様。

■ 真のコンプリートに向けて……

 しかしながら、ぱるぷさんにはまだわずかに気がかりが残っているようで。実はこれらナンバリングタイトルに含まれないものの、ナムコの名作シューティング「ゼビウス」のマップが編集できるVHDソフト「ゼビウスマップ」については未所持であるとのこと。

 これには「真のコンプリートにはまだ道半ばといったところかもしれません」と少し残念そうでありながらも、収集をあきらめていない様子のぱるぷさん。完全制覇への道のりはもう少し続きそうです。

<記事化協力>
ぱるぷさん(@parupu_x_nagae

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 MSXのナムコ製ナンバリングタイトルを箱説付きでコンプ 主が貫いたナムコ愛