イラストや漫画を描くときにiPadを使っている方、どのように置いて使っていますか?テーブルに平置きしたり、スタンドに立てかけたりと、さまざまな方法がありますが、折り曲げるとスタンドになるタイプのカバーに立てて描いている方は、今すぐ使用を控えたほうが良いかもしれません。

 昨日まで使えていたはずのiPadが、急に電源が入らなくなってしまった……そんな体験を描いた漫画に、ツイッターで大きな反響が寄せられています。これは全絵描きさんに知っておいて欲しい……!

 恐怖の体験を綴ったのは、漫画家の「たみちん」さん。ある日の朝、iPadを使って原稿の続きを進めようと、充電ケーブルから外したところ、異変に気付きます。そう、電源ボタンを押しても、強制再起動を試みても、何をやっても電源が入らない……。

 ここで、たみちんさんの頭の中に、ある可能性がよぎります。「もしや、iPadがお亡くなりになったのでは……?」

 同人誌即売会への参加が控えている上に、原稿のバックアップも3日分取っておらず。もしも修理に出したらいつ帰ってくるかもわかりません。さまざまな負の思いに駆られながら、最寄りのApple社指定の修理施設へ足を運びます。

 店員に症状を説明し、iPadを預けて数分後……「お客さま!電源入りました!」と明るい声が。もちろん、作業中の原稿データもそのまま。これにはたみちんさんもさぞホッとしたことでしょう。

 それにしても一体なぜ電源が入らなかったのか。その理由が店員から明かされます。

 なんとiPadが弓なりに反りかえっているではありませんか。なぜこうなったかというと記事冒頭にて記載した、折りたたみ式のカバーに立てかけ、本体をしっかり支えないまま絵を描いていたからだったのです。

 特に新型のiPadはその薄さゆえ、強い圧がかかると湾曲してしまうことがあるそうで、それが充電端子の接触不良や、内部の精密機器に不具合を起こしていたのでは、と推測されました。

 事なきを得たたみちんさんでしたが……まさか、漫画を描く筆圧でiPadが曲がってしまうとは。話によるとiPadを購入してから1年ほど、毎日平均6時間ほど使用していたそうで、言われるまでは曲がっていることには全く気が付いていなかったとのこと。

 加えて、たみちんさんが使用している機種はiPad Pro。従来モデルよりもサイズが大きいため、圧力がかかる面積が多くなってしまったことも原因のひとつでしょう。

 とりあえずの対策方法として、カバーに立てかけることによって出来た空間にタオルを挟む形で、補強を行いましたが、「頑丈なカバーを導入した方がより安心かと」と、継続的に使用する方法としては、たみちんさんも非推奨としています。

 ちなみに、どのように再起動したかというと、店員がお店の充電器に挿したところなぜか復活したのだとか。こうした事例はよくあるそうですが、何はともあれ再起動できて本当に良かった。

 投稿のコメント欄には「バッグに詰め込んでおいただけで歪みますね」「私も漫画とか読んでて同じ場所タップしてたら曲がってた」といった声が寄せられており、日常的な使い方でも曲がってしまうことがよくあるようです。

 特にiPadを使っている絵描きさんには取り扱いに十分気を付けて欲しいところ。そして、やはりいつ不具合が起きてもいいようにバックアップをこまめにとる、スタンドを使用する際は底面もしっかり支えるタイプのものを使用する、など対策をしっかり行いましょう。

<記事化協力>
たみちんさん(@tamitin0914)

(山口弘剛) イラストや漫画を描くときにiPadを使っている方、どのように置いて使っていますか?テーブルに平置きしたり、スタンドに立てかけたりと、さまざまな方法がありますが、折り曲げるとスタンドになるタイプのカバーに立てて描いている方は、今すぐ使用を控えたほうが良いかもしれません。

 昨日まで使えていたはずのiPadが、急に電源が入らなくなってしまった……そんな体験を描いた漫画に、ツイッターで大きな反響が寄せられています。これは全絵描きさんに知っておいて欲しい……!

 恐怖の体験を綴ったのは、漫画家の「たみちん」さん。ある日の朝、iPadを使って原稿の続きを進めようと、充電ケーブルから外したところ、異変に気付きます。そう、電源ボタンを押しても、強制再起動を試みても、何をやっても電源が入らない……。

 ここで、たみちんさんの頭の中に、ある可能性がよぎります。「もしや、iPadがお亡くなりになったのでは……?」

 同人誌即売会への参加が控えている上に、原稿のバックアップも3日分取っておらず。もしも修理に出したらいつ帰ってくるかもわかりません。さまざまな負の思いに駆られながら、最寄りのApple社指定の修理施設へ足を運びます。

 店員に症状を説明し、iPadを預けて数分後……「お客さま!電源入りました!」と明るい声が。もちろん、作業中の原稿データもそのまま。これにはたみちんさんもさぞホッとしたことでしょう。

 それにしても一体なぜ電源が入らなかったのか。その理由が店員から明かされます。

 なんとiPadが弓なりに反りかえっているではありませんか。なぜこうなったかというと記事冒頭にて記載した、折りたたみ式のカバーに立てかけ、本体をしっかり支えないまま絵を描いていたからだったのです。

 特に新型のiPadはその薄さゆえ、強い圧がかかると湾曲してしまうことがあるそうで、それが充電端子の接触不良や、内部の精密機器に不具合を起こしていたのでは、と推測されました。

 事なきを得たたみちんさんでしたが……まさか、漫画を描く筆圧でiPadが曲がってしまうとは。話によるとiPadを購入してから1年ほど、毎日平均6時間ほど使用していたそうで、言われるまでは曲がっていることには全く気が付いていなかったとのこと。

 加えて、たみちんさんが使用している機種はiPad Pro。従来モデルよりもサイズが大きいため、圧力がかかる面積が多くなってしまったことも原因のひとつでしょう。

 とりあえずの対策方法として、カバーに立てかけることによって出来た空間にタオルを挟む形で、補強を行いましたが、「頑丈なカバーを導入した方がより安心かと」と、継続的に使用する方法としては、たみちんさんも非推奨としています。

 ちなみに、どのように再起動したかというと、店員がお店の充電器に挿したところなぜか復活したのだとか。こうした事例はよくあるそうですが、何はともあれ再起動できて本当に良かった。

 投稿のコメント欄には「バッグに詰め込んでおいただけで歪みますね」「私も漫画とか読んでて同じ場所タップしてたら曲がってた」といった声が寄せられており、日常的な使い方でも曲がってしまうことがよくあるようです。

 特にiPadを使っている絵描きさんには取り扱いに十分気を付けて欲しいところ。そして、やはりいつ不具合が起きてもいいようにバックアップをこまめにとる、スタンドを使用する際は底面もしっかり支えるタイプのものを使用する、など対策をしっかり行いましょう。

<記事化協力>
たみちんさん(@tamitin0914)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 iPadで漫画を描いていたら電源が入らなくなった!原因は筆圧による本体の湾曲