「これがこうなってこうじゃ」というハッシュタグと共に、ツイッターに投稿された2枚の写真。1枚目にはベージュ、オレンジ、ピンクとカラフルな3枚の布が写っています。

 続く2枚目には、おそらくこの布を用いて作ったであろうポケモン「シャリタツ」のぬいぐるみが写っていますが……公式で販売されていてもおかしくないクオリティの高さにびっくり!あの布がどうやってこうなった!?

 ぬいぐるみの作者は手芸作家のふくろーさん。もちろんポケモンのファンで、最新作「スカーレット・バイオレット」に登場したシャリタツに一目惚れし、制作を決めたのだそう。

 シャリタツはお寿司をモチーフに、見た目のかわいらしさや、独特の鳴き声、珍しい特性などから早くも人気を博しているポケモン。ゲーム内では「たれたすがた」「そったすがた」「のびたすがた」と3種に分かれていることも大きな特徴ですが、ふくろーさんはそれぞれを完全再現しています。

 「これがこうなってこう」の内訳は、粘土で形を作って型紙をとり、仮のぬいぐるみを作って不自然な箇所を修正。その後本番用の布で作って完成という工程だそうですが、やはり素人が真似をするのはなかなか難しそうです。

 しかも「たれたすがた(ピンク)」「そったすがた(オレンジ)」に関しては、自身で染めた布を使ったというのですから驚きですよね。

 そんな制作のなかでも、ふくろーさんが特にこだわったのはそのサイズ感。本物のお寿司と同じサイズにするために、実際に大きさを測り、約6.5cmで仕立てたとのこと。寿司下駄の上に並んだ姿は、作中のわざ「いっちょうあがり」を彷彿とさせます。

 その出来栄えについては「各すがたで型紙が違うので、制作に時間が掛かりましたが、寿司下駄に並べた時とても達成感がありました」と、ふくろーさんは満足気な様子。投稿にも2万件を超える「いいね」が付き、その高い完成度に多くの方から感心の声が寄せられています。

<記事化協力>
ふくろー ぬい工房さん(@owl194atelier)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 カワイイスシー!ポケモン「シャリタツ」3種のすがたを手縫いで完全再現