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ハムスターやリスの身体的な特徴のひとつである「頬袋」。主に食料を運んだり、貯蔵したりなどさまざまな役割を持ちますが、もしもピカチュウにも同じような習性が見られたら……?そんな空想を実現したファンメイドのフィギュア作品がツイッターで大きな注目を集めています。
原作とは異なる愛嬌たっぷりな体型のピカチュウが、ティッシュや人参、ひいては人間の指までも口に頬張ろうとしている様子はなんともシュール。かつて見たことの)ない姿に多くの方が笑ってしまったようです。
この「なんでも頬袋にしまおうとするピカチュウ」の作者は、カプセルトイの原型制作をメインに活動する動物造形作家「もんとみ」さん。実は過去にも、でっぷりとしたピカチュウのフィギュアをいくつか制作しており、いずれもかつて生活を共にしていたハムスターの行動や仕草が元になっています。
もちろんそれは今作においても同様。過去の作品において「まだ頬袋にしまう姿は作っていないな」と思い当たったことがきっかけで、作品を見た方に新しい感覚を伝えられそうだと感じたことから制作をスタートさせました。
材料に用いたのは普段の作品でも愛用している石紛粘土やアクリルガッシュの絵具。いたずらをしてもどこか憎めないでっぷりとした体型が印象的ですが、特にこだわったと語るのは「口元の表現」。
小指を添えたときに、指を甘噛みしているような形を意識して丁寧に造形し、粘土が硬化する前に何度も小指を口に入れて形を整えたとのこと。そんな苦労の甲斐もあり、ぷっくりとした口元が何とも愛らしく表現されています。
作品に寄せられた反響については「ハムスターを飼われている方に共感いただけたり、たくさんの方にいいねをいただけたことがうれしかったです」と語ったもんとみさん。
ポケモンファン、ピカチュウファンでありながらも、まるで実際にそこにいるような生き物の存在を感じられることが、制作の原動力になっているのかもしれませんね。
<記事化協力>
もんとみさん(@shigemochi_kun)
(山口弘剛)