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親を見て子は育つといますが、それは人間だけでなく、猫の世界でも同じようです。礼儀正しいしっかり者のお母さんと、そのすることを真似る子猫、という保護された元ノラネコの親子を描いた絵日記が、Twitterに投稿されました。
この親子は、AKRさんが保護した白黒の「まめ」お母さんと、三毛の「みたらし」ちゃん。2022年11月1日に保護され、AKRさんのご実家の方で暮らすことになったといいます。
話をうかがうと、お母さんの方は1年以上前から度々やってくる「お馴染みさん」だったとのこと。そのため徐々に慣れてきていたそうで、子猫が生まれた頃には近づいてきて挨拶するようになっていたのだとか。
AKRさんは黒猫の「ろん」くんと暮らしているのですが、以前から窓越しでの対面は経験済み。そのせいか「『ろんのテリトリーで子育てしても問題なし』と判断したようで、そういうところが『しっかりした賢い子だな』と思っておりました」とAKRさんは語ります。
まだ感染症などの心配があるため、別の部屋で隔離されているという親子。その様子を描いた絵日記では、まめさんのしっかりママぶりが紹介されています。
AKRさんがトイレにおしっこやうんちをしていないか、砂をかき分けて探していると、子猫のみたらしちゃんが足にじゃれついてきました。甘噛みもして、ちょっと作業の邪魔をしている感じに。
するとお母さんのまめさんが、みたらしちゃんのところに近寄ってきます。一緒にじゃれつくのかな、と思いきや、頭を猫パンチで叩いてやめさせたのでした。ちゃんと忙しい状態であることを理解しているんですね。
片付けが終わると、まめさんはAKRさんにそっと寄り添います。すると、みたらしちゃんは母のすることを真似て反対側から寄り添い、親子でサンドイッチ状態に。お母さんみたいになりたい!という気持ちがあるのかもしれません。
ちなみに、この時ろんくんは何も知らず、毛布の中で昼寝をしていたんだそう。これもおおらかで可愛いですよね。
まめお母さんのしっかり者ぶりは、保護された当初から発揮されていたとのこと。病院で診察してもらい、いったん簡易ケージに入ってもらっていたそうなのですが、その時も動じず毛布に腰を下ろしてくつろいでおり、お陰でみたらしちゃんも不安になることなく、落ち着いて過ごしてくれたのだとか。
みたらしちゃんも、お母さんの仕草から様々なことを学んでいる様子。「母猫がお水を飲んだら子猫もお水を飲む、爪とぎをしたら子猫も爪とぎをする……というように、なんでもかんでも真似をしております」とAKRさんが語るように、毛づくろいの仕方を真似る動画もツイートされています。
保護されて以降、ろんくんとはケージの金網越しに対面済み。まめお母さんは以前と変わらず落ち着いた様子ですが、みたらしちゃんはろんくんに興味津々だそうで、手を伸ばして触ろうとする場面も。ろんくんはグイグイ来られるので、ちょっと圧倒され気味なのだといいます。
しっかり者のお母さんと、その仕草を真似して成長する子猫。これから暮らすAKRさんのご実家には、13歳になる先住猫のむーちゃんがいるので、これまでになかった交流も生まれそうですね。
AKRさんが黒猫ろんくんと暮らす様子を描いた絵日記は、KADOKAWAより「黒猫ろんと暮らしたら」というタイトルで刊行中。現在までに1巻~4巻が発売されています。
<記事化協力>
AKRさん(@bou128)
(咲村珠樹)