サッカー日本代表のFIFAワールドカップ カタール大会における印象深いシーンと言えば、対スペイン戦。「1.88mmの奇跡」とも呼ばれる、三笘選手が2点目のクロスを上げたシーンを挙げる方は多いと思います。

 VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により正確なジャッジが下されることとなりましたが、あのシーンを目視で判定するとどうなるのか。そんなハラハラドキドキを体感できるゲームが開発され、SNSで大きな注目を集めています。

 ゲームの内容はとてもシンプル。転がってきたボールがラインを割ったのか、割っていないのかを判定するというもの。続けて3回判定を行い、成功回数に応じて評価が変わります。

 ゲームを作ったのは、プログラミングや電子工作技術を用いた作品を制作・発表している「ZAWA WORKS」さん。

 自ら「妄想現実家」を名乗り、「お姉さんに頭をナデナデしてもらえる装置」「美少女にほっぺをツンツントンしてもらえる装置」など妄想を叶えるユニークな装置を多数発明。12月22日から12月25日の4日間は、大阪工業大学の梅田キャンパスにて、「バーチャルリアジュウ展」を開催予定です。

 また、作品のテーマには時事ネタを用いることもあり、今作を手掛けたのもスペイン戦後に海外のサッカー関連のSNSを見ていたことがきっかけ。三笘選手の蹴ったボールがラインを割っていたかどうかが熱く議論されているのを見て、ゲームにすることを思い付いたのだそう。

 ゲームはスマホやPCからZAWA WORKSさんのWEBページにてプレイ可能。筆者も早速プレイしてみると……これがなかなか難しい。絶妙なポイントで止まるボールは、パッと見ではラインを割っているように見えますが、実はイン。これに倣い、次は出ていない!……と思えばアウトと、一筋縄ではいきません。

 数回繰り返したのち、ようやくパーフェクトを取れましたが、それでも明確な攻略の糸口はつかめず。VARの正確さを思い知らされる結果となりました。

 ZAWA WORKSさんにゲーム攻略のコツをうかがうと、「練習あるのみですね。笑」と回答。白線から数cmしか離れないように実装しているので、一見しただけでは全く分からないようにしているそうですが、よく見るとボールの位置の違いがあるのだとか。何度もプレイして目を鍛えるしかなさそうです。

 選手もゴールも映らないシンプルな作りながら、実は奥が深い判定ゲーム。サッカー日本代表は惜しくも敗退してしまいましたが、このゲームをプレイすれば、しばらくは歓喜の余韻に浸れそうです。

<記事化協力>
ZAWA WORKSさん(@zawa_works)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 W杯の名シーンを再現!サッカーボールがラインを割ったか判定するゲーム爆誕