世界的な開発会社として知られるBethesda Game Studiosが手がけた、アクションRPG「The Elder Scrolls」シリーズの5作目「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下スカイリム)。

 2011年に発売され瞬く間に世界中にコアファンを大量生産し、今なお数多くのプレイヤーの心を捉え続けています。このスカイリムに登場する北方にある港町ドーンスターを、なんとアンリアルエンジン5を使用して超クオリティに再現したファンが現れました。

 発売から11年が経過しても今なお根強い人気を博すスカイリム。筆者もModなしからMod有まで何度も何度もドヴァキンとして旅立ってしまったほどスルメのように楽しめるゲームなのですが、そのスカイリムの舞台となるタムリエル大陸の北方、雪に覆われ亡霊の海に面した場所に存在する漁業と鉱業の町、ペイルの首都ドーンスター……。

 作中ではデイドラクエストなどで訪れるこの港町を再現したのは、フリーランス3DアーティストであるLeo Torresさんです。

 彼のチャンネルでは、ゲームに登場するマップをアンリアルエンジンで再現した動画などが多数投稿されています。名作中の名作であるSFアクションRPGである「マスエフェクト」に登場するオメガや、「ドラゴンエイジ:インクイジション」のファンメイドムービーなど、わかる人にはブッ刺さる動画ばかりです。

 今回公開された動画「Skyrim in UNREAL ENGINE 5: Dawnstar」では、港からドーンスターの全景を写した光景から始まり、住民の食糧であろう干し魚が干されている様子や、立ち並ぶ家屋にはほんのりと暖かな灯りが灯されているなど、ゲーム中の風景をハイクオリティで再現しています。

 まるでドーンスターを実際に訪れているかのような光景と、柔らかく積もった雪の表現などリアルな風景に驚きます……さらに夜空にはオーロラが瞬いていて幻想的な風景へと変化している場面なども作り込まれており、初めて見ると「あれ? ドーンスターってこんなに綺麗だったっけ?」と勘違いしてしまいそうな雰囲気です。

 後半は実際にゲーム内にあるような視点でドーンスターの中を歩いている光景すら再現しており、もはやこれがゲームって言われても信じてしまいそうな、そんな動画となっています。

 作中に登場するドーンスターというと土地を購入して家を建てたあとは、本当に訪れる回数が少ない場所だった記憶があります。

 なんか雪が積もっていて寒そうなんですよね……個人的には寒いのが苦手なのでクエスト終わったら帰っちゃう場所でしたし、DLCドーンガード導入後は吸血鬼の襲撃がきつくて住人が襲われるので、滞在している時は割と気を抜けない場所の一つでもあります。

 記事を書きながら思い出を考えていたらまたスカイリム遊びたくなってきてしまいました……時間作ってドヴァキンになろうそうしよう。

 元々スカイリムではModを利用することで、ノーマルであるバニラよりもクオリティの高いグラフィックや少し変わったキャラクターなどで遊ぶこともできるゲームではありますが、それでもスカイリムなどのゲームから着想を得てグラフィックとして再現できる技術力が羨ましい……。

 ちなみにこの動画含めて、Leo Torresさんは技術的なワークフローを解決するためにファンメイドムービーを制作、公開されているそうでこのムービー自体がゲームそのものではなく、またゲームのアセットなどを利用したリマスターでもなく、素材はサードパーティのものなどを利用している旨などについて注意を呼びかけています。……それでもスゴイですよね。

<参考・引用>
Leo Torres(@liontowers3d)
※見出し画像は動画「Skyrim in UNREAL ENGINE 5: Dawnstar」のスクリーンショットです。

(上村健太郎)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 スカイリムに登場する風景をファンが再現 アンリアルエンジン5で表現されたドーンスターが美しすぎる件