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秋も深まり、紅葉と落ち葉の季節。この時期ならではのアートが紹介され、今年も話題を集めています。「で き ま し た」と題されたハマーさんのツイートでは、映画「となりのトトロ」に登場する「ねこバス」を落ち葉で表現した写真が紹介されました。
高校の美術教師として働くハマーさんのTwitterでは、毎年秋になると落ち葉アートが公開され、大きな反響をよんでいます。
今回、モチーフにねこバスを選んだきっかけは「今年はジブリパークのオープンや、芸術鑑賞の授業で宮崎駿さんについて学ぶ機会もあったので、生徒達の学びを深められると思いました」とのこと。モチーフ選びにも授業内容を絡めているという点は、さすが美術教師、という感じです。
落ち葉アートを始めたきっかけは、15年程前のこと。「何か新しくて、お金がかからず、子どもたちの美術への関心興味を高められる造形活動はないかなぁと探究し始め、辿り着いた内のひとつが落ち葉掃除で絵を描くことでした」と話すハマーさん。生徒さんを思ってのことなのですね。
落ち葉アートの主となる素材はもちろん落ち葉。今回はヒゲの部分に枯れ枝、ネズミライトに石ころを少し使うこだわりを教えてくれました。風に何度めくられ、飛ばされても心折れずに色や形を整えたそうです。
「風が本当に大変で、なんとか人に見てもらえる形ができてほっとしました。本当にすごいのは、日本の四季が織り成す自然の美しさや、そもそもねこバスというキャラクターが持つ魅力、スタジオジブリさんの偉大な歴史あってのことなので、それらに対して敬意や感謝の気持ちでいっぱいです」
過去の作品も見せていただきましたが、「どうぶつの森」のしずえ、くまのプーさん、アンパンマンなど、どれも魅力あふれる作品です。
ハマーさんは「これは果たして“アート”と呼べる領域なのか?」と悩むこともあったそうですが、「魅力ある授業作りの一環」として毎秋続けているのだといいます。
次回はどんなモチーフになるのか、ぜひこれからも「落ち葉アート」という新しいジャンルで、素敵な作品を紹介してもらいたいですね。
http:/twitter.com/hamacream/status/1589179666866515970
<記事化協力>
ハマーさん(@hamacream)
(清水野明香)