店頭に並んでいる商品は、会計を済ませるまでは店側が所有しているものです。しかしながら、開封されていたり、破損していたりするものを見かけることがあります。故意か偶然かはわかりませんが、見ていてあまり気分が良いものではありませんよね。

 元パティシエでお菓子作家の「ぎーすけ」さんは、100円ショップで割られたどくろのデコカップを発見。ネットで注意喚起をしようと考えますが、より多くの人の目にとまるよう、自身のスキルを生かしてこれを見事に「治療」してみせました。

 ぎーすけさんは現在、菓子店を開業することを目標に、日々技術を精練中。かわいらしいオリジナルスイーツをはじめとする作品をSNSで公開しています。

 今回、割られたデコカップを発見した際は、前列の商品は全て破損しており、なおかつ棚の低い位置に陳列されていたとのこと。もしかすると子どもがふざけて割ってしまったのかもしれません。

 そこで注意喚起を……と思いつきますが、普通に投稿しても多くの人の目にはとまらないだろうと思案。割れたデコカップをあえて購入して、「治療」してみることにしたのでした。

 どくろに施された色とりどりの絆創膏やリボン、星などのデコレーションは「プラチョコ」と呼ばれる菓子細工用のチョコレートを使用。修復前はおどろおどろしい雰囲気だったどくろが、ぎーすけさんの手によってとてもキュートな姿へと変貌を遂げています。

 ぎーすけさんが発見したデコカップは、注意喚起のため今回幸いにも救出(購入)されましたが、割れた状態で放置されていたところをみると、おそらく店側への報告はなされていなかったのでしょう。本来店頭の商品を破損させる行為は絶対にあってはならないこと。もし破損してしまった場合には、きちんと店側に報告を行うべきです。

 もちろん子どもによるものなのか、故意であるのか決めつけることは出来ませんが、いずれにせよ「購入前の商品は店側が所有しているもの」という意識を高く持って、店頭の商品に触れるようにしたいものです。

<記事化協力>
ぎーすけさん(@gi_kun_cake)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 店頭で割られていたお菓子をかわいく「治療」 お菓子作家の注意喚起に注目