奇想天外な発明を行ったり、常軌を逸した科学者として描かれたりする事の多いマッド・サイエンティスト。頭脳明晰なマッド・サイエンティストになりきり、頭パーツと体パーツを合成してキメラを作るアナログゲーム「The King of Mad Scientists」が誕生しました。

 作者はボードゲームデザイナーの「ムラサキ」さん。ネット上では、2022年5月24日に発表され、10月29日~30日に東京ビッグサイトで開催される国内最大規模のアナログゲームイベント「ゲームマーケット」にて、頒布予定です。

 アナログゲーム「The King of Mad Scientists」は、2人で遊ぶ対戦カードゲーム。プレイヤーは「頭」、「体」のカードを組み合わせることでキメラを作る。また、それらのカードを単体で補助アイテムとして使用し、相手プレイヤーのキメラと戦わせる「対戦ゲーム」です。

 プレイ人数は2人、想定プレイ時間は20分前後。ルールは下記のように、簡単に遊べる対戦カードゲームになっています。

・配られた手札を駆使し、「頭」と「体」のカードを組み合わせ、キメラを合成する。
・対戦相手のキメラのパラメータを見比べて戦い、時には「頭」、「体」カードをアイテムとして駆使して相手のキメラのHPを0にする。
・合計3体の対戦相手のキメラを倒すか、対戦相手が手札を使い切り、キメラを作れない状態にしたら勝利になります。

 この作品はこのゲームだけで遊べる対戦ゲームとなっていて、キメラの組み合わせで、遊ぶだけでなく、遊んでいる様子を見ていても楽しい作品になっているのも特長です。

 制作者である「ムラサキ」さんにお話をうかがったところ「ルールはシンプルなのに、強いカードが簡単には決まらない。という、ちょうど良い着地点を模索して、プレイヤーが『楽しく悩める』システムを、繰り返し検討しました。それだけでなく、キメラの名前や見た目でも楽しんで頂けるように工夫を重ねています」と、ゲームのシステム以外にも、見た目やキメラの名前にもこだわりや工夫がみられます。

 今作については、「カードゲームがもともと好きな人には、じっくり悩んでゲームシステムを楽しんで頂き、一方、これまでカードゲームで遊ぶ機会が少なかった人にもまずは勝ち負けや細かいルールにはこだわらず触って頂いて、『自分の好みの名前や見た目のキメラを作って場に出すだけでも楽しい!』と感じて頂けたら、とても嬉しいです」と、これからプレイする人へ向けてのメッセージを送っています。

 カードゲーム初心者の人には、デザインの面白さや、頭と体のアンバランスを見ているだけで楽しいゲーム。カードゲーム好きな人には、全体的にはシンプルながら、何回でも遊びたくなる、逆転可能な切り札を使う戦略性を楽しむゲームとして、何度でも遊べる作品になっているのが魅力のひとつです。

 ムラサキさんはTwitterで作品の告知をしている他、サークル名「The King of Mad Scientists」として、2022年10月に行われる「ゲームマーケット2022年秋」(東京ビッグサイト/10月29日・30日)の30日に参加予定。ブースは「日-イ44」で、会場内では2000円で頒布予定とのことです。

<記事化協力>
ムラサキさん(@king_of_massai)

(戦魂)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 狂気の科学者になりきる「The King of Mad Scientists」誕生 キメラを作り相手と戦う対戦カードゲーム