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緑黄色野菜の代表ともいえるブロッコリーは、冷凍して保存がきくのも便利。しかし、解凍を失敗してベチャベチャにしてしまうことも……。
そんな悩みに最適な、フライパンでできる冷凍ブロッコリーの解凍法を、ブロッコリーを主力とする農業法人の有限会社安井ファームがTwitterで披露。仕上がりの食感に合わせて、2つの方法があるそうですよ。
有限会社安井ファームは、令和元年度の農林水産祭で内閣総理大臣賞を受賞した石川県の農業法人。ブロッコリーは年間約200万株を出荷している主力作物で、栽培面積ベースでは石川県産ブロッコリーの3つに1つが安井ファームの栽培したものになるそうです。
ブロッコリーは自分で冷凍保存するもののほか、冷凍食品でも手軽に入手できます。そんな冷凍ブロッコリーをフライパンで簡単に解凍する2種類の方法、まずはふっくらした食感を楽しめるものから。
▼ふっくら食感で解凍
フライパンに冷凍ブロッコリーと大さじ3の水を入れ、中火で加熱します。少しして水に泡ができ、フツフツとしてきたらフタをします。火加減はそのままで2分ほど蒸しましょう。
2分経ったらフタを取り、弱火にして水分を飛ばしながらじっくり炒めてやればOK。ベチャつかず茹でたて同様の食感が楽しめます。
▼食感よく解凍
ブロッコリーの食感を楽しみたい場合は、キッチンペーパーで薄く油を引いたフライパンに冷凍ブロッコリーを入れ、弱火でじっくり加熱します。水分を飛ばしながら軽く焼き目がついたらひっくり返し、ムラなく火を通して完成です。
▼蒸す
生のブロッコリーを簡単に蒸す方法も安井ファーム公式Twitterは教えてくれています。水100mlに塩ひとつまみを加え、小房に切り分けた1か部分のブロッコリーを入れ、中火で加熱します。
水にフツフツと泡ができ始めたら、フタをして火加減はそのままに2分30秒ほど蒸してやれば大丈夫。蒸す時間は食感の好みによって調節するといいでしょう。
▼ゆでる
お鍋で茹でる場合、お湯が沸騰してから小房に切り分けたブロッコリーを投入し、そのまま好みの食感に合わせて2~3分。水1リットルあたりの塩加減は、そのあと料理に使うならひとつまみ程度と薄味に、そのまま食べる場合は大さじ1程度が良いようです。
▼電子レンジで加熱
電子レンジで蒸す場合は耐熱性のあるポリ袋に入れ、蒸気を逃すため口は密封せずねじる程度にして耐熱皿にのせ、600Wで2分30秒。耐熱性のあるポリ袋がない場合は、耐熱皿や耐熱性のあるボウルに入れ、ラップをふんわりとかけて加熱しましょう。
▼冷凍保存をするときのポイント
ブロッコリーは冷凍保存しておくと、色々な料理にすぐ使えて便利。この際は、30秒程度と硬めに塩ゆでします。短時間茹でるのは、品質劣化の原因となる酵素の働きを止めると同時に、冷凍時に細胞壁が壊れにくくなり、ベチャつきが抑えられるため。また、緑色が鮮やかに安定もします。
ゆで上がったらザルにあけ、手早く粗熱を取ります。そしてキッチンペーパーで余分な水分も拭き取っておきましょう。
冷凍する時はアルミなど熱の伝わりのいい金属製の皿に並べ、手早く冷凍するのが重要です。これは氷の結晶が成長し、細胞壁を破壊しないよう、0度前後の氷温になる時間をなるべく短くする工夫。凍結を確認したら、ジップ付きのフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。
安井ファームのTwitter担当者さんに、おすすめのブロッコリー調理法をうかがうと「揚げブロッコリー」を挙げてくれました。「特に麺つゆ漬け揚げのレシピは「食べ過ぎると胸焼けする」というただ1点を除けば最強のレシピとなっております」という、その調理法も教えてもらいました。
小房に切り分け加熱し、ストレートタイプの麺つゆに一晩漬け込んだブロッコリーに片栗粉をまぶし、中温の油でカラッとするまで揚げます。サクサクした食感がクセになる逸品だそうですよ。
安井ファームのTwitter担当者さんは「近年は国産ブロッコリーの栽培面積が右肩上がりで増加していることから、少しでも多くの消費者の方々に美味しい食べ方をご提案できればと考えております」と話し、今後もブロッコリーの様々な調理法をツイートしていくとのこと。フォローしておくと、栄養も豊富なブロッコリーの楽しみ方が広がりそうです。
<記事化協力>
有限会社安井ファーム 公式Twitter(@yasuifarm)
(咲村珠樹)