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直径約3cmの小さなボトルキャップに描かれた広大な風景に、思わず感嘆の声を上げる方が続出。ボトルキャップアーティスト・西倉ミトさんの作品がツイッターで大きな注目を集めています。
今作以外にも、多くのボトルキャップに美しい風景を表現してきた西倉さん。ボトルキャップをたくさん集めてアート作品にする、という手法はよく見られますが、ただひとつだけを用いる作品は珍しいですよね。
しかも、単に稀少であるだけでなく、西倉さんの確かな技術によって描かれた風景は、細部まで丁寧に描き込まれた美しい作品ばかり。どれも思わず息を飲む圧巻の出来栄えとなっています。
西倉さんは元々、動物や空想の街を中心とした、大人から子どもまで楽しめるような夢のある世界を、アクリル絵の具で描く画家として活動しており、その作品は国内だけでなく海外でも展示・販売されているというほど。
そんな西倉さんがボトルキャップに描く題材としているのは、自身が旅先で見た風景や、近所を散歩しているときに見かけたものなど、過去の記憶や撮影した写真が主。奥行きのある構図や、空のグラデーション表現などの色使いは、キャンバスが小さいからこそ特に強くこだわっているポイントです。
また、今作「生茶」のボトルキャップに描いた作品は、ライブペイントのイベントにて人前で描いたもので、およそ1時間強で仕上げた作品。普段の作品には3時間ほど掛けるそうですが、このスピードでこれだけの作品が描けてしまうとは、その速筆ぶりにもただただ驚きです。
西倉さんのボトルキャップ作品は、今後もイベントや展覧会で展示・販売予定。次回は10月1日、2日に渋谷区にある「Boji hair+gallery」にて展示予定となっており、初日にはボトルキャップを使ったライブペイントも行われるとのこと。
普段は何気なく廃棄、リサイクルすることの多いボトルキャップですが、まさかこんな有効活用法があったとは。こうした活動もまた、時代に即したエコなアート作品と言えそうです。
<記事化協力>
西倉ミト/Mito Nishikuraさん(@n_mito0813)
(山口弘剛)