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映像配信サービスdTVは、ユーザーのうち小学生(卒業生を含む)の親を対象に実施した「夏休みの自由研究に関するアンケート」の結果を発表しました。実に全体の76%が、お子さん、または自身がテーマ選びに苦労したと回答しています。
また、アンケートの結果をふまえ、お笑い芸人であり自身の公式 YouTube チャンネルで子どもの学習を支援している小島よしおさんに、新しい自由研究の一つ「映画感想文」についておオススメ5作品をあげてもらっています。
dTVでは会員ユーザーのうち、小学生(卒業生を含む)のお子さんがいる親1070人を対象に、インターネットを通じて「夏休みの自由研究に関するアンケート」を実施。特に「テーマ選び」や、自由研究を「終わらせたタイミング」をメインに調査しています。
まず、自由研究のテーマ選びについて。助け舟を出せるよう親の意見も反映させたいか、それともお子さんの自主性を大事にしたいかという質問では、639名の回答が集まった「お子さん自身に決めさせたい」が最も多い結果となりました。
しかし、時には自分のキャパシティを超えたテーマに取り組み、手に負えなくなる場合も。それを危惧しているのか「親子で話し合って決めたい」という回答も381名と2番目に多く、また「親が決めたい」という回答も8名ありました。
このあたりは成長期だけに、お子さんが「ちょうどいいレベルのテーマ」を見つけられるかどうか、親御さんにしてみれば悩みどころなのかもしれません。
お子さんや、過去のご自身が小学生時代「夏休みの自由研究」でテーマ選びをした際、苦労したかを問う質問では、実に76%が「はい」と回答。「いいえ」は24%で、4人に3人以上もの人がテーマ選びに苦労していることがうかがえます。
自由研究はテーマが決まれば大丈夫、というわけでもありません。調査や実験を繰り返し、発表できる内容にまとめ上げるのも大変です。
そこで、それぞれのご家庭で「小学校の夏休みの自由研究を完成させたタイミング」を聞いてみると、最も多い回答は「8月中旬〜8月末」で736名。次いで「夏休み開始直後〜8月上旬」とスピード勝負を決めた回答が281名、未回答が53名ありました。
また、自由解答で「夏休みの自由研究に関する心配事や悩み」を聞いてみると、人とのみだりな接触や、野外活動など行動制限がともなう新型コロナウイルス禍に悩む声や、テーマが「自由」なために選択肢がありすぎ、親子で悩んでしまうという声も。
そして「どこまで手伝うべきか」という、親側のさじ加減に悩む声も聞かれました。手を出しすぎるとお子さんのモチベーションが失われてしまう危険もありますし、自主的に学ぶ機会をとりあげてしまうことにもつながります。
適度な支援で、我が子の成長を促す……これは永遠の課題といえるでしょう。親御さんにとっても「自由研究の研究」をしている気分かもしれません。
自由研究は何も理科の分野だけでなく、自分の住む町の特色を調べる社会学や、方言など人や土地によって使う言葉に違いがないか調べる国語学(どちらも民俗学研究)など、人文科学をテーマに設定することも可能。タレントの小島よしおさんは、自由研究に「映画感想文」をすすめています。
小島さんは映画感想文の利点として、動画配信サービスを利用すれば、たくさんの候補の中から向いた作品を「リコメンド」してくれること、そして作品には多くの情報が詰まっており、様々な切り口でとらえることが可能であることを挙げています。
「子ども自身で一度あらすじをまとめて自分が主人公になったら?と考えてみても面白いと思いますし、映画の公開された年代を調べてその年に何があったかを調べて歴史や映画の舞台について調べてみたり、製作費はいくらかかったなど、映画の裏側の部分を敢えてビジネス目線で深掘りしてみたりする事も新たな知識欲が高まる機会になるのではないかと思います」
動画配信サービスで視聴できる映画作品の中から、小島さんは5つの作品をセレクト。それぞれのポイントについてもコメントしています。
まずはロバート・ゼメキス監督のタイムトラベルSF作品「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。小島さんは「僕が小学生の頃に見てとてもワクワクした作品です。過去に戻る事やタイムパラドクスなど時間の概念が学べる作品だと思います」と語ります。
そして1970年の有人月探査計画で実際に起きた出来事を丹念に描写する、ロン・ハワード監督の「アポロ13」。小島さんは「この映画は自分がまるで宇宙船に乗っているような感覚を味わわせてくれます。困難に陥った時の解決方法。冷静に状況を伝える説明能力。仲間との絆が学べる映画だと思います」とコメント。
小学生でも大好きな人が多い、恐竜を題材にしたSF作品「ジュラシック・パーク」もセレクト。「迫力のある恐竜シーン。ドキドキの連続。今もなお解明されていない事の多い恐竜を通して、気候の変化や隕石の衝突など、地球史を学ぶ機会にするのも良いと思います」と、小島さんは地球環境の変化につなげる見方も提示しています。
邦画ではミニシアターから火がつき、ヒット作になった「カメラを止めるな!」。低予算映画だったこともあり、小島さんは「画期的な手法での撮影方法。アイデアの自由さ面白さ。モノ作りの裏側の苦労をコミカルに表現してくれているので子どもの中にあるクリエイター心を覚醒させてくれるかもしれません」と語ります。
最後の1本は、ミステリー作家の東野圭吾さん原作の「手紙」。小学生にとっては重く複雑なストーリーですが、小島さんは「なぜ加害者が加害者になってしまったのか。その家族はどういう人生を歩んでいくのか。テーマ的にはかなり重いので悩みながら選びました。このテーマと頑張って向き合い、その心情を学ぶ事で優しさ、寛容さが育まれるのではないでしょうか」と理由を語っています。
dTVなど映像配信サービスには、これ以外にも数多くの作品が用意されており、定額料金で見放題なので、題材選びの幅も広がります。ただの感想文ではなく、映画鑑賞をきっかけとした「調べ学習」にするのも、自由研究の良いテーマとなってくれるかもしれません。
情報提供:エイベックス通信放送株式会社
(咲村珠樹)