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1995年に任天堂より発売されたゲーム機「バーチャルボーイ」をご存じでしょうか。当時としては革新的な3D表示を実装していましたが、思うように販売台数が伸びず生産を終了しました。
しかしながら、近年レトロゲーム人気が高まり、再び脚光を浴びることに。その希少性から、オークションサイトやフリマサイト等では定価以上で取り引きされることも多いのですが、ツイッターにて新品同様の状態のものが発見され、注目を集めています。
「どう見ても未開封だよな……今から動作確認します」と、袋に入ったままのバーチャルボーイ本体の写真と共にツイートしたのは、レトロゲームをこよなく愛し、本体やソフトの収集を行っている「ひろむ父」さん。
外箱に若干の痛みが見られるものの、内箱はピカピカ、本体にはゴーグルを覆う白い型紙がついたままで、説明書までもきれいに袋に入れられた状態。写真だけでは断定出来ないものの、これはたしかに新品か、新品に限りなく近い状態といっても差し支えないでしょう。
ひろむ父さんに話をうかがうと、なんでもこの本体は「友人に譲ってもらい、そのまま実家の物置に置きっぱなしにしていたもの」なのだそうです。20年前にゲームショップのワゴンセール品になっていたものを、店主と仲の良かった友人が購入。後にひろむ父さんが引き取った、という経緯だそうです。
たしかに箱の右下には、「¥980」のシールが付いていますね。もともとは希望小売価格1万5000円(税別)で扱われていましたが、その1割未満でも買い手のつかなかった時代を経て、まさか20年後に再注目を集めることになるとは……。当時誰もが予想し得なかったでしょう。
自宅に持ち帰ると、YouTube等でその存在だけは知っていたという息子さんが大興奮。早速やってみよう!となり、説明書を見ながら組み立て、通電も確認。シューティングゲーム「バーティカルフォース」を実際にプレイしたところ、とても楽しそうに遊んでいたそうです。ついに時代が追いついた……!のかもしれません。
やはり、ゲームは遊んでこそ価値があるもの。未開封品のまま取っておくことも出来たでしょうが、そもそも「貴重な品という感覚があんまりなかった」と、ひろむ父さん。
その後、いつでも遊べるように部屋に常設されることとなったバーチャルボーイ。ディスプレイもばっちりキマっています!長男さんにはぜひ、心行くまで遊び尽くしてほしいですね。
<記事化協力>
ひろむ父さん(@Hiromu1667)
(山口弘剛)