「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場するMS「ハイゴッグ」を、洗濯バサミのみを用いて表現してみせたのは、ツイッターユーザー・創影斗(つくりえいと)さん(@kei_tsukurieito)。

 印象的なブルーのボディに、全身よりも長い腕部、さらには鋭いツメの部分までもが完全再現されています。ハイゴッグはもちろんガンプラも発売されていますが……これはかっこいい!

 主にアニメに登場するロボットを洗濯バサミで再現するという、ユニークな作品づくりを行っている「洗濯バサミスト」の創さん。「ガンダム」だけでなく過去には「ゲッターロボ」や「エヴァンゲリオン」に登場した機体を制作。どの作品もその高い本気度が伺えます。

 今回のハイゴッグは、実は2021年に制作したもので、今年のゴッグの日(5月9日)に合わせてツイッターに再投稿したもの。創さんが日付を誤ってしまい、投稿は5月10日に行われましたが、それにも拘らず大きな注目を集めたのは、作品が実際のハイゴッグそっくりな素晴らしい出来栄えであったからでしょう。

 特に昔ながらのガンダムファンには高い人気を誇るハイゴッグ。創さん自身もカラーリングやデザインが気に入っており、ちょうどよい色の洗濯バサミの目星がついていたことから制作を決意しました。

 創さんが特に工夫したのは、ハイゴッグの長い腕。特徴的なジャバラ状の腕を、洗濯バサミを縦に繋げる事で見事に再現しています。また、爪はグレーの洗濯バサミを2つずつ使い、つまみの部分にて表現。良く思いつくもんだ……と感心しますよね。

 よく見ると、胴体部分に違う種類の洗濯バサミが用いられているのもポイント。洗濯バサミストとしての知識と経験に基づいた、さまざまなこだわりが詰まった作品となっています。

 作品の出来栄えについては、創さん自身も「特に腕の再現度が高いなーと思っています」と太鼓判。過去制作した作品の中でも、上位に挙げるほどのお気に入り作品となっているようです。

 洗濯バサミロボ制作の魅力を「どこにも売ってない、自分オリジナルのものを創れるところですね」と語った創さん。

 設計図も説明書もない、自由な発想から生みだされる洗濯バサミロボですから、完成の暁には、市販のプラモデルでは得られない高揚感が味わえることでしょう。

<記事化協力>
創影斗@変人狂人バサミスト海賊さん(@kei_tsukurieito)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 材料は洗濯バサミのみ MS「ハイゴッグの再現度」にびっくり