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中二病アイテム、それは一定数の層にとってロマン溢れる宝物。根強いファンが多く、現在は主にSFやファンタジー、スチームパンクをモチーフにしたものが多くなっている印象です。
中二病アイテム作家の「よしけい」さんは、なかでもSFに出てきそうなアイテムを現代の品物を使って再現した作品を多く手掛けています。作品に込められたあれこれを、ご本人からうかがいました。
中二病アイテム作家のよしけいさんは、主にSFや近未来の作品をモチーフに、身近な物と組み合わせ再現した作品が多い作家さん。「ねむの木模型」というサークル、ディーラー名で即売会に参加されています。
主な作品としては、アンドロイドの要素とリュックを合わせた「アンドロイドになれるリュック」や、御守と電脳を合わせた「電脳安全御守」。伝説の剣を鍵に見立てたキースタンドの「エクス鍵(カギ)バー」などなど。部屋に飾っておくのではなく、持ち歩きたくなるアイテムが多いのも特長です。
このほか、SF作品に出てきそうなUSBメモリケースや、データのやりとりも出来る指輪の様に実際にガジェットとして使用できる作品も。持ち歩くだけで自分が何かの作品世界に入り込んだような、中二病的な気分が味わえます。
数々の魅力的な作品で、筆者が特に欲しくなったのは「電脳安全御守」。これがあれば、ソーシャルゲームの課金ガチャで使いすぎることがなくなったり、変なスパムメールに悩まされなくなったり、色々と御利益がありそうです。
もちろん「御守」ということもあり、紐がついていてカバン等に装着可能な作り。カチャカチャ音がするので持ち歩く楽しさもあり、使い込んでいくと持っている人毎に少しずつ傷ついて風合いが増し、味の出る作品に変わるのだなと思いました。
よしけいさんが、これらの中二病アイテムを作り始めたきっかけは「(SF作品等の)こういうアイテムはあるあるだよな~」と思い、実際に形にしてみたくなったというもの。数々の作品を観たり、体験をすることによって個々の作品を好きになり、アイテムの「元ネタ」になるアイデアが浮かんでいくということなのですね。
また、特に気を遣っているのは「価格とリッチさの両立をさせること」とよしけいさん。確かに、価格が高過ぎれば気軽に持ち歩きたくなくなるでしょうし、かといって安っぽければ「中二病」スピリットを刺激できない、そんな絶妙なバランス感覚が作品作りには必要なのかもしれません。
如何にSFでありがちなアイテムを、現実にある物で再現していくか。そしてリッチさと値段のバランスという問題を、創造力とアイデアで解決することで、より多くの人の中二病を刺激する素晴らしい作品が生まれていくのだと筆者は感じました。
このようなアイテムやガジェットを自分でも作ってみたい!と思う方は少なくないはず。よしけいさんは、そんな人に向け「作品を作る時は、とにかく自分の世界観を醸成して下さい!」とアドバイス。手にしてみたいアイテムの雰囲気をじっくり時間を掛けて具現化し、より自分の望む作品にしていくことが大事というお話をして頂きました。
よしけいさんの作品はTwitterやInstagramで見ることが出来る他、Twitter上で「ねむの木模型」のサークル、ディーラー名でイベントに参加することを告知しているので、チェックしておけば作品を入手できる機会を得ることができますよ。
<記事化協力>
よしけいさん(Twitter:@yosikei1210/Instagram:yosi_kei)
(戦魂)