昨年2月に、岐阜にてスタートした地域の保護猫団体と協力して、里親を見つける活動を続けるのと同時に、ビジネスとして「自走」できることを目指す「自走型保護猫カフェ」ネコリパブリックの、3店舗目となる御茶の水店が5月31日にオープンしました。先日は、クラウドファンディングの紹介でしたが、都内での初オープンということで、いそいそと取材という名の、猫写真撮影を行って参りました。

取材時は立て看板でしたが、現在はこのようになっています。


JR御茶の水駅の聖橋口から、北へ向かって5分ほど。御茶の水橋口から出てしまうと、遠回りのうえ階段を上ることになりますので、ご注意ください。プラス10分くらいかかります。もとい、かかりました。蔵前通りを渡ってすぐのところに見える、看板がネコリパブリックの目印。このビルの4階になります。
中に入るとまずは入国手続き。他のネコリパブリックと同様、パスポートにスタンプがためられます。猫共和国憲法も一読しておきましょう。室内はこんな感じ。畳敷きの猫スペースに、16匹ほどの猫が思い思いにくつろぎます。猫のお休み処となる奥の猫個室には、さらに15匹ほどがいて、総勢約30匹の猫が保護されています。お話を伺ったのは、店長の徳永さん(写真左)。

店長の徳永さん(写真左)


岐阜のネコリパと同じようなかたちで、主に、関東で猫の保護活動を行っている個人・団体から猫を預かり、このお店で里親を探しています。スタッフは、徳永さんを含めて6名と、ボランティアスタッフが20〜30人。猫の健康管理にも配慮を行っており、近隣の動物病院とリレーションを取るとともに、往診の実現に向けて交渉中だそうです。安心できる場所でお医者にかかれるのは、いいですねぇ。

オープン日の5月31日(日)には、約50人が来店し、店内は大盛況。平日は20人くらいとのことで、ゆっくり猫と戯れるのなら、平日がオススメだそうです。物件探しを始めたのは今年の1月ごろから。猫目線での不動産物件を揃える「サノスケ不動産」経由で、この物件と出会い、晴れて4月に契約完了。5月末にオープンとなりました。自走型保護猫カフェというコンセプトには、物件のオーナーも賛同してくれたとのこと。

そこかしこに猫の遊び場が設けられた、まさに都会の猫オアシス。今後この和室スペースでは、猫と一緒にゴロ寝しながら鑑賞する映画上映会の会場だったり、猫と一緒にヨガをする場所になったたり、猫毛クラフトのワークショップ会場になったりと、さまざまなイベントを定期的に行うべく準備しているそうです。加えて、現在改装中の1部屋を、シェアオフィスにする予定も。仕事が捗るかどうかは定かではありませんが、猫を見ながら少しゆったりと仕事ができるかと思われます。

ごはんを食べて満足げに舌をペロン


6月22日を締切として、現在資金募集を行っているクラウドファンディングのプロジェクトでは、目標額を早々に達成し、さらなるストレッチゴールが設けられています。この新たな目標の達成が、猫映画館の実現に直結するとのこと。徳永さんに話を伺ったところ、映画上映用の設備のほか、夏に向けて空調を充実させるための設備投資にも充てられるとのこと。猫の住環境を整えるための支援が集まるよう、祈っております。

ネコリパブリック東京、初の卒業猫・トラタロウ君


そして取材から数日後、ついに初となる卒業猫が6月15日に誕生。里親とは「猫に選ばれし者」であるとの説を、猫ジャーナルとしては一方的に流布しておりますが、一人でも多くの選ばれし者が一日も早く、人生を共にする猫と出会えるよう、願う次第であります。
ネコリパブリック

情報提供元: 猫ジャーナル
記事名:「 人生を共にする猫と出会える、保護猫カフェ「ネコリパブリック東京」訪問記