右の前脚を出して、左の前脚を出して、前脚が水に落ちる前に後ろ脚を出して…。
昔のアニメによくある、全力で走りながら崖から飛び出すと落ちずにしばらく走れる理論を駆使して、忍者ハットリ君で見た忍法水蜘蛛の夢を追おうとする、昭和の子どもの心を持ったベンガル猫をご覧ください。
何としても乗ってみたい衝動に駆られたベンガル猫は、両前脚はなんとか踏み出せましたが、「この先はアカン」という野生の勘が、後脚をかろうじて踏みとどめております。プールの表面に浮かべられたプチプチを見て、オオオニバスの葉に乗る子どもの姿を思い出したのでしょうか。
しかし、水面下の白鳥のたとえのごとく、オオオニバスもただ浮いているだけではありません。裏にはしっかり浮き袋となる空気を含んだ葉脈を張り巡らしているのであります。
アラフォーアラフィフの男子がずっと見続けていたであろう水蜘蛛の夢は、数年前に覚めてしまったわけですが、こちらの猫はまだ夢を諦めていないようでありまして、永遠の男児たる皆様には多分に共感いただけるのではないかと思われます。
[Bengal Cat wants to Walk on Water/YouTube]
情報提供元: 猫ジャーナル