「本物の猫みたいな存在」…中国の若者に人気のAIペットロボット 果たして飼い猫の代わりになれるのか⁉
参入が相次ぐ「AIペットロボット」市場
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上海の会社員Monica Chenさん(25歳)が長時間勤務を終えて帰宅したとき、彼女を出迎えてくれるのは飼い猫ではなく、AI搭載の「ペットロボット」です。
「ママおかえりなさい。すごく会いたかったよ。今日はどんな1日だった?」と、本物の猫のようにふわふわした毛並みのAIロボットQiuqiuがささやき、Monicaさんを温かく迎えてくれます。
中国では、AIペットロボットが新たなトレンドになっています。「動物を飼うのにかかる費用や世話の負担がなく、ペットと同様のふれあいや心のやすらぎを人間に与えてくれる」として、多くの企業がこぞってこの分野に参入しているのです。
スマートフォンメーカーのNubia Technologyもその1つ。2026年7月にAIペットロボット「iMoochi」を発売しました。この市場にはすでに日本のユカイ工学の「Mirumi」、ファーウェイの「Smart Hanhan」、北京盟友智能科技の「Ropet」、上海ロボポエット・インテリジェント・テクノロジーの「Fuzozo」などが参入していて、ますます拡大する需要を取り込もうとしています。
通勤や出張にも、ロボットが同行
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AIペットロボットは、とくに若い層に人気です。住宅で飼育が禁止されていたり、世話をする時間がなかったりするひとり暮らしの人々が、ペットとのふれあいを求めているからです。
上海でひとり暮らしをしてIT関連の仕事をしているWang Yimengさん(29歳)は、「Ropet」を購入しました。残業が多くペットの世話を続けるのが難しいうえ、アパートの大家さんが動物の飼育を認めてくれなかったためです。当初Wangさんはロボットについて半信半疑でした。でも今では、このロボットを通勤時にも持ち歩いてかわいがっています。
「死なないし、病気にならないし、毛も抜けない。ペット飼育に伴う責任を考えると、ロボットの方が魅力的です。出張にも連れて行って、広い世界を見せてあげたりもしています」
「不確実性がなく、心のやすらぎやふれあいが得られる」――これこそAIペットロボットの最大のメリットです。中国では1億2500万人以上が単身者で、2025年の都市部での犬・猫向けペット市場の支出額は3126億元(約7兆3610億円)に達し、前年比で4.1%増えています。情報サイト「Znkedu」によると、1匹あたりの年間平均支出額は犬が3006元(約7万800円)、猫が2085元(約4万9000円)で、いずれも過去最高を記録しました。
感情的な交流を重視して開発
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AIペットロボットを開発する各企業は、「人間との感情的な交流」を重視する製品開発を進めています。杭州城市学院のLin Xianping准教授は、次のように話します。
「大手テクノロジー企業や資本力のある企業の参入により、AIペットロボット市場は急速に拡大しました。その背景にあるのは、中国の単身者層が『孤独をいやしたい』と願うニーズです。若者たちが時間と労力をかけずに『感情的なパートナーになる製品』を利用できるよう、各社が製品を開発・提供しているのです」
たとえばロボット「iMoochi」(本体価格1699元=約4万円)は、感情を理解するAIモデルと声紋認識技術を採用して、飼い主とそれ以外の人を識別できます。頭や背中、鼻、手足にタッチセンサーが搭載されており、なでられたり、持ち上げられたり、揺さぶられたりすると、それぞれ異なる反応を示します。加えて、このロボットには5種類の異なる個性をもつタイプが用意されているといいます。
別の会社によるロボット「Fuzozo」は中国の伝統「五行の思想」に基づいて、それぞれ異なる5つの色と行動特性を持っています。製品の購入とあわせて、サブスクリプションによる対話機能も追加利用することができます。
業界関係者は「AIペットロボットは単に動物の代わりとなるだけではなく、消費者の感情的なニーズを的確に満たすよう設計された、高度な技術にもとづく製品なのです」と話します。
「おもちゃ」以上の存在になれるか?
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Lin Xianping准教授は、次のように分析しています。
「この分野は多くの注目を集めていますが、業界全体としては依然として『高級なおもちゃ』の域を出ていません。多くの製品は目新しさで売上を伸ばそうとしていますが、対話のパターンは画一的で、人との感情的なつながりを維持する力も弱いのが現状です。ユーザーが再購入したり長期的に利用を継続したりしているかどうかのデータ収集も不十分であり、製品の価格にもかなり幅があります」
「業界が長期的に発展するためには、生きたペットと競争して取って代わるのではなく、テクノロジーによる『情緒的な寄り添い』を活かして、独自のニッチ市場を確立すべきです。より人間的で持続可能なAIとの対話体験を提供することで、『単なる目新しいおもちゃ』というレッテルから脱却できるでしょう」
出典:AI pet market cat's meow for the lonely
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