︎神経質な猫に共通する4つの特徴



1.音に敏感



繊細な猫は音に敏感で、ドライヤーなどの急に鳴る大きな音や、犬や子どもの声など聞き慣れない音、雷や花火などの大きな音をとても苦手とすることがあります。



猫は全般的にこのような音を苦手とする傾向がありますが、繊細な猫の場合は、音が鳴った瞬間にパニックになってしまうこともあります。キャットタワーから転落してケガをしてしまったり、冷蔵庫の裏など、普段は入らないような非常に狭い場所に入り込んで、そこから出てこなくなってしまったりすることもあります。


2.環境の変化が苦手



猫は環境の変化に弱い動物です。例えば、引っ越しをしたり、新しい猫を迎えたり、赤ちゃんが生まれて家族が増えたりするなど、大きな環境の変化があると、多くの猫がストレスを感じます。



しかし、繊細な猫の場合は、部屋の中に置いてある段ボールの位置を少しずらしたり、普段何も置いていない場所に新しい家具を置いたりするだけでも、強いストレスを感じることがあります。



中には、そのストレスから食欲がなくなったり、下痢をしたりするなど、体調を崩してしまう猫もいます。


3.知らない場所や人が苦手



動物病院や車など、普段行かない場所に行くことや、親戚や友人が家に遊びに来るなど、普段とは違う人と接することも、猫にとってはストレスになりやすいものです。



その中でも繊細な猫の場合、元気になるために動物病院へ行ったにもかかわらず、知らない場所へ行ったことへのストレスで、帰宅後にさらに具合が悪くなってしまうこともあります。



また、知らない人を警戒して攻撃してしまったり、数日間、隠れた場所から出てこなくなったりすることもあります。


4.ストレスが体調に影響しやすい



繊細な猫の場合、ストレスが体調に表れやすい傾向があります。



特に、下痢や食欲不振などの消化器症状、頻尿や血尿などの膀胱炎、過度なグルーミングによる脱毛や皮膚炎などは、ストレスと関連して起こることがあります。



もちろん、体調を崩した原因が必ずしもストレスとは限らず、ほかの病気が隠れている可能性もあります。そのため、症状がある場合に「ストレスが原因」と決めつけてしまうのは危険です。



一方で、検査をしても大きな異常が見つからず、環境の変化や大きな音など、毎回似たような出来事の後に体調を崩す場合には、ストレスができるだけかからないよう、生活環境に配慮してあげることが大切です。


︎猫が繊細になる理由




猫が繊細になる理由には、猫種による性格の傾向、生まれ持った性格、子猫の頃の飼育環境、過去の怖い経験など、さまざまな要因が関係しています。



猫種による性格の傾向としては、例えばロシアンブルー、シャム、アビシニアン、ベンガルなどは、環境の変化や知らない人、音などに敏感で繊細な性格だと考えられています。



ただし、猫の性格には個体差が大きく、同じ猫種でも環境の変化を全く気にしない猫もいます。そのため、猫種だけで性格を判断することはできません。



それよりも、生まれ持った気質や子猫の頃の飼育環境、過去の経験などが、その猫の繊細さに大きく影響することがあります。



特に、元野良猫などの保護猫では、外で生きていくために、わずかな環境の変化や物音にも注意を払う必要があったことから、その警戒心が成猫になって家で暮らすようになった後も残っている場合があります。



また、幼少期に虐待や飼育放棄を受けた猫や、雷や花火などで強い恐怖を感じた経験がある猫なども、その後、特定の音や状況を強く警戒するようになることがあります。



猫は過去の嫌な経験と、そのときに起きた出来事を関連付けて覚えることがあるため、一度怖い思いをしたことが、その後の行動に影響する場合もあります。



ただし、人間でも同じように育った兄弟で性格が異なるように、猫にも生まれ持った性格があります。そのため、特に明確な原因がなくても、生まれつき繊細で警戒心が強い猫もいます。


︎繊細な猫への配慮の方法




繊細な猫でも、飼い主さんや周囲の人が少し配慮してあげることで、ストレスを減らして生活することができます。



まず、音に敏感な猫の場合は、できるだけ苦手な音を立てないようにしたり、音を小さくしたりすることが大切です。



花火や雷など、どうしても避けられない音の場合には、別の音を流すことで、突然聞こえてくる大きな音を目立ちにくくする方法もあります。



多くの猫は、雷や花火など「いつ鳴るかわからない突然の大きな音」に驚きやすいため、テレビや音楽などを普段より少し大きめの音で流しておくことで、外から聞こえる音を和らげられる場合があります。



また、動物病院などで犬やほかの動物の声に驚いてしまう場合には、順番を車の中で待つ、キャリーケースを毛布で覆うなど、できるだけ周囲の音を遮断できるようにしてあげるとよいでしょう。



キャリーケースを毛布などで覆うことは、音を遮るだけでなく、猫が周囲の景色を見なくて済むため、隠れ場所を作ってあげるという意味でも有効です。キャリーケースの中を暗く、狭く落ち着ける空間にしてあげることで、安心しやすくなる猫もいます。



知らない場所や人に敏感な猫の場合には、市販のフェロモン製剤を利用する方法もあります。



猫が安心しているときに出すフェロモンを再現した製品が販売されており、動物病院などで取り扱われていることもあります。



例えば、動物病院へ行く前にキャリーケースへスプレーしておいたり、知らない人が訪問する前に室内で使用したりすることで、猫が落ち着いて過ごすための助けになる場合があります。



ただし、製品によって使用方法や使用する場所が異なるため、使用する際は商品の説明を確認しましょう。


︎まとめ




猫はもともと環境の変化や大きな音などに敏感な動物ですが、その中でも特に繊細な猫は、ちょっとした変化や刺激にも強いストレスを感じることがあります。



音に敏感、環境の変化が苦手、知らない人や場所を警戒する、そしてストレスが体調に表れやすいというのが、繊細な猫によく見られる特徴です。



こうした性格には、生まれ持った気質だけでなく、子猫の頃の環境や過去の経験、猫種による性格の傾向など、さまざまな要因が関係しています。



しかし、繊細だからといって、必ずしも飼育が難しいわけではありません。



猫が苦手とする音や環境の変化をできるだけ減らしたり、安心して隠れられる場所を用意したりするなど、その猫に合った環境を整えてあげることで、ストレスを減らして穏やかに暮らせるようになります。



愛猫の性格を「神経質だから」と片付けるのではなく、「何が苦手なのか」を知ってあげることが、安心して暮らせる環境づくりへの第一歩となります。



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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 『神経質な猫』に共通しやすい4つの特徴 繊細になるワケや配慮すべきことまで 」