猫が『自律神経失調症』になると表れる症状4つ



1.食欲が低下する



猫の自律神経失調症で見られる代表的な症状のひとつが、食欲の低下です。症状が進むと、まったく食事をとらなくなることもあります。



これは自律神経の障害によって、消化管の働きにも異常が生じるためです。



もちろん猫の食欲低下は自律神経失調症だけで起こるものではありませんが、その症状のひとつとして現れている可能性も否定できません。



ただし食欲低下は口腔内の病気や消化器疾患、腎臓病など、さまざまな病気でも見られます。「いつものこと」と考えず、ほかの症状がないかも含めて観察しましょう。


2.嘔吐や吐き戻しが見られる



自律神経失調症の猫では、食道や胃腸の動きに異常が生じるため嘔吐や吐き戻しが見られることも多いです。



とくに自律神経失調症では、食道が拡張する「巨大食道」が生じるケースも知られています。



巨大食道症になると、食べたものをうまく胃へ送り込めず、吐き戻しにつながったり、吐物が気管を通って肺に流れてしまう「誤嚥」のリスクも高まります。命に関わることも多いので、とくに注意が必要です。


3.便秘や排尿の異常が起こる



便秘や排尿に関する異常も、自律神経失調症で見られる代表的な症状です。



自律神経は消化管や膀胱の働きにも関わっているため、その機能が障害されることで排泄に影響が出ることがあります。

たとえば腸の動きが低下して便が排出されにくくなったり、尿がたまったり、尿失禁が見られたり。



そのため「何日も排便していない」「トイレに行くのに尿が出ていない」「意図せず尿や便が漏れている」といった変化には注意しましょう。


4.瞳孔が開いたままになる



自律神経失調症は、目にも特徴的な変化が現れることがあります。



具体的には、両目の瞳孔が拡大した「散瞳」や、光に対する瞳孔反応の低下・消失が見られたり、涙の分泌が減少して目が乾きやすくなったり、また、第三眼瞼(瞬膜)が突出することもあります。



そのため普段と比べて瞳孔が明らかに大きい、第三眼瞼が出ているなどの変化がある場合は、目だけの問題と考えず、全身状態も確認してみましょう。


猫の『自律神経失調症』の治療法は?




猫の自律神経失調症には、現在のところ、病気そのものを治す確立された治療法はありません。



そのため治療の中心は、現れている症状を改善しながら体の機能を支える「支持療法」となります。



たとえば、脱水があれば水分や電解質の補給を行い、十分に食事をとれない場合には栄養を補う処置が検討されます。



また食道の機能が低下して吐き戻しが起こっている場合には、誤嚥性肺炎を防ぐための管理が必要になることもあります。



なおほとんどの場合で回復は難しく、亡くなってしまう可能性も低くありません。原因が明らかになっておらず、予防も難しい病気なので、早めの治療が重要です。


猫の『自律神経失調症』で飼い主にできる対処法は?




飼い主にできる対処法は、猫のストレスの原因を取り除き、安心できる生活環境を整えることです。



猫の自律神経失調症は原因が分かっていませんが、多くの要因が引き金となって発症すると考えられています。



そのため、日頃からストレスのない快適な空間を作ることが、飼い主としてできる対処のひとつと言えるのではないでしょうか。


まとめ




猫の自律神経失調症は、今回紹介したようにさまざまな症状として表れます。



特効薬や治療法がないため支持療法が基本となりますが、自宅でのストレス軽減と環境改善を行いながら見守っていくことが大切です。



日頃から愛猫とのスキンシップやコミュニケーションを大切にし、些細な変化にもいち早く気づいてあげられるようにしましょう。



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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 猫が『自律神経失調症』になると表れる症状4つ 治療法はあるの?飼い主にできる対処法とは