猫と『災害時に避難する』ときの3つのポイント 同伴避難と同行避難の違いから必要な備えまで
猫と一緒に避難するときの3つのポイント
災害時にはふだんなら可能なことが、できないということもあります。住民を受け入れる公的避難所でも自治体によって運営のルールが異なります。
お住まいの自治体のルールを知っておくことは大切ですが、どこの避難先へ向かうにしても、まずは、避難時の大切なポイントを紹介します。
1.直接抱かずにキャリーバッグを使うこと
猫を連れて避難先へ向かう際には、必ずキャリーバッグを使用してください。抱きかかえたままでの移動は、両手が塞がるため転倒などの危険が多いだけでなく、異変を感じた猫がものすごい力で逃げ出す危険もあります。しっかりとロックできるキャリーバッグが安心です。
また、災害の規模にもよりますが、非常時は猫も気が立ってちょっとした物音などでも逃げたり、隠れたりしやすくなります。
落ち着いたタイミングですみやかに捕獲してハーネスを装着しましょう。ハーネスは体のサイズに合ったものを、事前に購入して何度も練習して慣らしておく必要があります。
2.十分な量の食事や衛生用品を持参する
被災地域への支援物資は、基本的に人向けのものが中心なので、キャットフードやペット用品は各自で用意する必要があります。
どれくらい避難生活が続くかは災害規模や被害状況にもよりますが、最低でも5〜7日分の猫用の食事と飲用水、トイレ・猫砂、消臭ゴミ袋、ペット用ウェットタオルなどを用意しておく必要があります。また、災害のショックや避難所という環境の変化で猫の食欲低下が予測できるため、嗜好性の高いおやつも持参しておくと便利です。
これらは、ふだん使っているものを少しずつ小分けにして、非常持ち出し袋などに入れておくとよいでしょう。
3.迷子対策をしておく
非常時には、驚いた猫がどこかへ行ってしまうことも考えられます。重要になるのは、迷子札とマイクロチップなどのW迷子対策です。
首輪の迷子札は、見れば情報がわかるのが利点ですが、どこかに引っ掛けて外れてしまうこともあります。そのため、環境省ではマイクロチップの装着で二重の所有者明示を推奨しています。マイクロチップは皮下に埋め込むため、外れてなくなることはありません。保護された際に、動物病院などで専用リーダーを使って読み取り、情報照会をして飼い主は判明する仕組みです。
猫がみつかったときには、飼い主である証明をする必要がありますので、愛猫と一緒に写っている写真や既往歴やワクチン接種歴、かかりつけ動物病院の連絡先などを記録したメモも用意しておきましょう。正確な情報を伝えられると、引き渡しがスムーズになります。
避難先は同行避難?同伴避難?
「同行避難」「同伴避難」という言葉を聞いたことがありますか?
環境省のガイドラインでは、「同行避難」は災害発生時に飼い主がペットを連れて避難場所まで移動する行為を指します。避難所でペットが過ごすスペースは、人とは分離された指定場所になります。
一方、「同伴避難」とは、避難所内で飼い主とペットが同じ空間で過ごせる形態のことを指します。同伴避難に対応する避難所は理想的ですが、実際には動物が苦手な避難者への配慮やアレルギー対策などの観点から数が限られているのが現状です。
各自治体のホームページには、ペット避難の受け入れ方針が記載されています。住んでいる地域の避難所がどちらの形態かを事前に把握し、必要なものを備蓄しておくようにしましょう。
なお、行政ではペット=「犬や猫」を基本に考えられていることから、動物種別に応じた対応まではしていないことがあります。つまり、避難所に行ってみたら興奮して吠えている犬たちと一緒のスペースということも考えられます。
こうした空間の共有は猫にとって強いストレスとなるため、必ずしも行政指定の避難所に行くことだけが正解とは限りません。家屋の状態によって在宅避難や車中避難の検討が必要になるケースも覚えておきましょう。
まとめ
大きな地震や大雨による洪水など、近年私たちは立て続けに大きな災害に見舞われています。非常時には、まず自分自身の身を守ることが大前提となりますが、続いて家族である愛猫を守りきらなくてはいけません。
いざ猫と避難するときに、避難先の受け入れ体制を知らずに、愛猫を大きな犬たちと一緒に過ごさせることになることもあります。また、対策を怠って迷子にさせてしまっては、愛猫にさらなるストレスを与えるだけでなく、二度と会えなくなるなど取り返しのつかない事態を招いてしまいます。
災害はいつか来ると考え、想定される状況に応じた防災計画を立てて、いざというときには適切な避難行動ができるように、あらかじめ物資や情報を整えておくようにしましょう。
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