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つまり、外に出て狩りをする猫や、生の肉を与えられた猫がリスクにさらされやすいということです。
猫がオーシスト(受精卵)を排出するのは、初感染後ごく短期間(1~2週間ほど)だけです。それ以降は再度排出する可能性も低いため、「いつも寄生虫をまき散らしている」わけではありません。
では、トキソプラズマの具体的な予防法はどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、知っておくべき3つのポイントをご紹介します。
猫の食事でお刺身や生の鶏肉を「ちょっとだけ」と与えるのは避けましょう。トキソプラズマは加熱で死滅するため、調理済みのものを与えるのが安心です。人の食事でも肉はしっかりと加熱したり、野菜や果物はよく洗ってから食べましょう。
猫のフンの中のオーシスト(受精卵)は、排出後に少なくとも丸1日経って感染力を持つようになります。つまり、できるだけ早く掃除し、手袋を使うことでリスクをかなり減らせます。
また、自宅でガーデニングや畑仕事をする場合も同様に手袋やマスクをして作業しましょう。外猫からの感染も考えられるため、作業後は手をよく洗うことが大切です。
妊娠中に猫を飼っていても、過剰に不安がる必要はありません。ただ、トイレ掃除だけは家族に任せるなどの工夫をするとより安心です。
「猫=トキソプラズマの原因」と思い込まれがちですが、実際には感染経路の一部に過ぎません。しっかり予防すれば、人も猫も安心して暮らせます。
知識がないと漠然とした不安だけが先立ちますが、知れば「思ったより大丈夫」と思えるはず。大切なのは怖がることではなく、正しい知識で向き合うことです。
トキソプラズマは、動物病院で飼い猫が感染しているか血液検査で調べることができます。心配な場合は、獣医師に相談してみると安心です。愛猫との暮らしを楽しむためにも、「知っておくべきこと」を押さえて、健やかな毎日を過ごしていきたいですね。