『私に合う猫』はどう選べばいい?性格やライフスタイルなど、“相性バッチリ”な猫を見極める5つのポイント
パートナーとなる猫を選ぶときのポイント
今までどんな動物とも暮らしたことのない方が、猫と一緒に暮らそうとしているのであれば、「一目惚れ」ですぐにパートナー猫を即決することはおすすめできません。最終的に選んだのが一目惚れした猫だったという場合でも、決めるまでの間にご自身の性格やライフスタイルを振り返り、最も相性の良い猫はどんな子だろうと考えることが、その後の暮らしにとても役立つからです。
少なくとも、お住まいの環境や家族構成、忙しさ、どのような飼い方をしたいのかは、整理しましょう。その環境で猫も飼い主さんもストレスなく過ごせるために必要な条件は何かという観点で、パートナー猫を選んでみてください。
具体的な観点は、下記の通りです。
- 猫種
- 住居
- 単頭飼育と多頭飼育
- 飼い主の家族構成
- ケアの時間
では、次章で具体的な考え方を見ていきましょう。
猫を選ぶときの考え方
1.猫種
まず、純血種の猫と暮らしたいのか、品種にはこだわらずに猫と暮らしたいかについて考えてみてください。この観点を1番手に挙げた理由は、この考え方次第で猫との出会いの場が変わるからです。
純血種の猫であれば、ブリーダーやペットショップで購入することになります。一方で保護猫の場合は、動物愛護センターや動物保護団体、動物病院などが行なっている里親募集に応募したり、譲渡会に参加したりすることで出会えます。
また、子猫が良いのか、特に制限を設けず幅広い年齢で受け入れるのかについても考えましょう。特定の年齢にこだわる場合は、望みに合う猫に出会えるまでに時間がかかるかもしれません。
2.住居
次に住まいについてです。特に若くて好奇心旺盛、縄張り意識の強い猫を迎え入れた場合、飼い主さんが必ず頭を悩ませるのが、爪とぎで家具や壁紙などがボロボロになることです。
持ち家の場合は、猫が成長して落ち着くまでは仕方がないと諦めることもできるでしょうが、賃貸の場合は退去時に「原状回復」を求められます。比較的穏やかで活動性が低めの猫や、成長して落ち着いた成猫やシニア猫の迎え入れなども、視野に入れてみましょう。
また集合住宅の場合、猫の鳴き声や高いところから飛び降りたり走り回ったりするときの足音が、階下や隣家とのトラブルの原因になることがあります。
ロシアンブルーのようにあまり鳴かない品種、ペルシャのように穏やかで運動量の少ない品種やミヌエットのような小型の品種を迎え入れる方向で検討すると、暮らしやすいかもしれません。
3.単頭飼育と多頭飼育
自信がないので最初は単頭飼育から始めて、慣れてきたら2匹目を迎え入れて多頭飼育をしたいと考えているのであれば、最初から多頭飼育を選ぶ方が良い結果になるかもしれません。兄妹の子猫をペアで同時に迎え入れることで、相性問題で悩むリスクはかなり抑えられるはずです。
どうしても同時に迎え入れられない場合は、最初から他の猫とも比較的仲良く付き合える、社交的なメインクーンなどの品種を選ぶと、2匹目以降の受け入れ時のリスクが低いかもしれません。
4.飼い主の家族構成
もし飼い主さんが一人暮らしで愛猫との蜜月生活を送りたいのであれば、人懐っこくて甘えん坊な茶トラや白黒、黒のオスを選ぶと良いかもしれません。一人暮らしでも、猫とはある程度の距離を維持した上で絆を深めていきたいという方は、三毛猫や白猫などとの相性が良いかもしれません。
また、ご家族に小さなお子さんがいらっしゃる場合は、ラガマフィンのように子どもとも仲良く遊べる品種を選ぶとうまくいくかもしれません。
5.ケアの時間
忙しくて、猫をケアする時間があまり取れないご家庭の場合は、健康で抜け毛の少ない短毛種でシングルコートのメス猫が良いかもしれません。抜け毛対策はかなり手がかかりますし、オス猫よりもメス猫の方が健康面では強いと言われているからです。
ただし、スフィンクスのようなヘアレスキャットは、抜け毛問題で悩まされることはなくても、被毛がないため1〜2週間に1回程度の入浴が必要になるため、かえってケアの時間が必要になります。
性別や品種よりも個性の方が大きいケースも
メスよりオスの方が甘えん坊が多いとか、品種や年齢によって活動性やしつけやすさに違いがあるなどの例を挙げて、パートナー猫の選び方について説明してきました。しかし、これらはあくまでも「統計上そういう傾向がある」ということです。
性格は、遺伝、生後3〜8週齢頃の社会化期の過ごし方、これまでに経験してきたことや、現在暮らしている環境によって作られます。そのため、非常に個体差があるということを認識した上で、目安として性別、年齢、品種や毛柄などを考慮してください。
またブリーダーから購入する場合は、両親や生育環境を実際に見学して確かめる、保護猫であればトライアル期間を設けてもらうなど、外見や条件だけで選ぶのではなく、実際に会ったり暮らしてみたりすることで判断することを強くおすすめします。
まとめ
これから猫を迎えたい「将来の飼い主さん」は、一目惚れで即決するのではなく、ご自身の居住環境、ライフスタイル、年齢、望んでいる猫との関係性などを整理し、どういった猫との相性が良いのかを考えた上でパートナー猫を選びましょう。
ただし、大切なのは飼い主さんの工夫や猫の順応性です。希望の条件に合っていない猫でも、良い関係が築ける事例はたくさんあります。一緒に暮らしていくうちに関係や愛情が深まり、お互いに付き合い方が分かってくると、飼い主さんと愛猫だけの独自な暮らし方が確立していくことも多いのです。
最終的に「この子!」と選んだ猫は、あなたのパートナーです。その子とあなたの生涯を通して、どうか快適で幸せな暮らしを作り上げていってください。
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